Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe
昨年はアマチュアとして最後のメジャーを迎え、予選落ちに終わった「全英オープン」。9月にプロ転向し、プロとして初めて出場した今大会では、1イーグル、2バーディ、5ボギーの通算1オーバー(72)で初日を終えた。
「たくさんボギーも出ましたけど、その中でも粘り強くできたんじゃないかと思います」
15番ホールでは、約240ヤードの2打目を4番アイアンでグリーンオン。約17メートルを沈め、イーグルの喜びを噛み締めるように、目を閉じてガッツポーズを繰り出した。
「(歓声が)気持ちよかったですね。ロングパットであまりタッチが合ってなかったんですけど、たくさんロングパットを打っていたので、たぶんタッチが合ったんだと思います。続けていきたいですね」
昨年は、3連続ボギーでスタートした中島だが、今年は5ホール目までオールパー。6番でボギーを叩いたものの、7番ですぐに取り返す粘り強さも見せた。
「1ホール1ホール、自分のボールをどこに運ぶかっていうところだけを集中してやってました。本当に必死でやってたので、あまり他の感情はなかったんですけど、とにかくいいバーディパットを打ってましたし、距離感が合ってて。いいスタートができたかなと思います」
「リンクスコースはいいショットを打ってもラッキーが来たり、アンラッキーが来たりする」と中島は語るが、彼の持ち味であるポーカーフェースで、冷静に対処しながら、2日目もロイヤルリバプールを攻略する。