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男女同地開催、同額賞金をかけて戦う、男女平等トーナメント
「ISPS HANDAワールドインビテーショナル」
男女ともに、ルーキーイヤーで初優勝!

Text/Eiko Oizumi
Photo/Getty Images

男子の部で優勝したダニエル・ブラウン(左)と女子の部で優勝したアレクサ・パノ。

 DPワールドツアー(欧州男子ツアー。以下DPWT)、LPGAツアー(米女子ツアー)、欧州女子ツアー(以下LET)の3ツアー共催で行なわれる「ISPS HANDAワールドインビテーショナル」。男女とも同じコース、同じ日程で開催され、同額賞金を争うという、世界でも珍しい男女平等トーナメントだが、今年も北アイルランドで行なわれ、今年も男女とも初優勝者が誕生した。

 男子の部は、7月の「バーバソル選手権」で7位タイに入る活躍を見せたダニエル・ブラウン。連日60台をマークし、2位のアレックス・フィッツパトリックと5打差という大差をつけ、ツアー初優勝を遂げた。

「過去、こんなことが起こるとは夢にも思っていませんでした。実感が湧いてないが、本当にビックリ。アメリカ(「バーバソル選手権」7位タイ)が分岐点になったと思う。あの試合ですごく自信を得たし、あそこでほぼ来年のシード権も確保できました。18番ホールを歩いているときは本当に楽しかった。あんなにリードした状態で最終ホールを歩けることは、あまりないことですからね」

 彼は昨年まではチャレンジツアーを主戦場にしていたが、今年からDPWTに本格参戦している。今大会の優勝により、DPWTのレース・トゥ・ドバイランキングで36位に浮上。同ランキング上位65人の選手が出場できる「DPワールドツアー選手権・ドバイ」へも出場可能圏内に入ってきた。今シーズンも残すところ約2ヶ月弱だが、これまで出場したことのないビッグイベントに出場可能となった今、ルーキーは恐ることなく突き進むことだろう。

男子の部で、2位のアレックス・フィッツパトリックと5打差をつけて優勝したダニエル・ブラウン。

 また、女子の部は最終日に19歳になったばかりのアレクサ・パノがガブリエラ・カウリー、エスター・ヘンセライトとのプレーオフを制して、ツアー初優勝。3日目を終えて、4打差の5位タイだったパノは、「最終日はとにかくアグレッシブに、できるだけバーディをたくさん取るつもりでプレーしていた」という。

「私のプロ仲間たちがここ2ヶ月くらい優勝争いをしていたし、私もこの試合で本当に勝ちたいと言ってきたの。だって(最終日は)私の誕生日だから。優勝できて、本当に信じられないわ」

 彼女もまたダニエル・ブラウン同様、LPGAに今年から本格参戦し、今年、ローズ・チャンが20歳11日で「みずほアメリカズオープン」で優勝した記録を塗り替え、最年少優勝を飾った。

 第1回「オーガスタ女子アマ」に最年少で出場し、オーガスタで行なわれている「ドライブ・チップ&パット」に3回出場したこともあるパノ。アマチュア時代から才覚を表してきた彼女の記念すべきプロ初優勝を、北アイルランドで飾った。今後のLPGAツアーでも大暴れすること請け合いだ。

19歳の誕生日を迎えた日にツアー初優勝を遂げたアレクサ・パノ。左は父であり、キャディのリックさん。

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