Text/Eiko Oizumi
Photo/Getty Images
欧州ツアーが開催する、障害者ゴルファーのためのツアー、G4Dツアーが、「ISPS HANDAワールドインビテーショナル」の開催週に、ガルゴルムキャッスルGCで2日間にわたって行なわれた。軒並みオーバーパーが続出する中、連日60台を連発し、通算9アンダーをマークしたキップ・ポパートが、2位のカーティス・バークレーと10打差という大差をつけ、ぶっちぎり優勝を果たした。
「とても楽しかったですね。1日で6アンダーを出せば、何の不満もない。父、叔母のドド、友人のジョンもいてくれたので、彼らの前で優勝できて本当によかった」
「正直言って、ティショットは良かったが、グリーン上のプレーは理想的ではなかった。ウェッジでのショットは良かったけど、完璧ではなかった。改善すべき点がいくつもある。でも10アンダーの目標は達成できたので、とても嬉しかった」
「僕はただ試合に出場して、友人たちに勝とうと努力するだけ。みんな勝ちたいと思っているし競争心は旺盛だけど、バーディを取ったら、互いにいつも握手するんだ」
彼は下半身に影響を及ぼす痙攣性脳性麻痺を患っているが、世界障害者ゴルフランクで1位に君臨。今大会で、「オーストラリア障害者選手権@ISPS HANDAオーストラリアンオープン」「G4Dツアー@ベトフライド・ブリティッシュマスターズ」に次ぐ、今季3勝目を挙げた。
なお、ISPSアンバサダーのブレンダン・ローラーは通算6オーバーの6位、ホアン・ポスティーゴは通算7オーバーの7位に終わった。
今年はあと2試合。これまでのところポパートは6戦3勝と勝率は何と50%を誇る。その他の3試合でも、2位が3回と驚異的な強さを見せているが、最終戦のドバイまでで、あといくつ勝ち星を伸ばすことができるか、あるいはブレンダン・ローラーたちの追い上げがあるのか、に注目が集まる。