Text & Photo/Eiko Oizumi
先週のDPワールドツアー開幕戦「フォーティネット・オーストラリアPGA選手権」でミンウー・リーと優勝争いの末、2位に入った星野陸也。今週も引き続き、オーストラリア・シドニー郊外で行なわれている「ISPS HANDAオーストラリアンオープン」に出場する。
先週の2位で、世界ランキングも112位に浮上した星野は、「まずはDPワールドツアーで優勝することが、今シーズンの目標ですね。来年のメジャーの資格もないので、今週トップ3に入れば全英オープンの出場権も獲得できるし、大きいです。今週は気合いが入りますね」と語った。
それまで持ち球のドローボールでゴルフを組み立ててきた彼だが、今年、ヨーロッパのさまざまなコース、芝質、天候のもとでプレーしながら、フェードボールで風にぶつけて止める技も身につけた。
「日本だと2番アイアンなんてまず使わないけど、こっち(DPワールドツアー)だと2番アイアンは使いますね。ロングアイアンゲームが結構多く、風が強いので、カットボールとドローボールで攻めないと。特に先週は下が硬かったので、風にわざとぶつけないと止まらない。元々ドローヒッターだったけど、カットで風に乗せたり、ぶつける練習をして、最初はうまく行かなかったけど、先週は特にそれがめちゃくちゃ上手く行って、いいゴルフができました」
「球筋とか、ウッド系のいろんな調整が変わってきてます。フェードがうまくかかるようになってきて、楽しくなってきているし、それでスコアがついてくると自信になりますね。それに一緒に回っている選手の刺激が大きい。こういう球筋で打たないとダメ、というのを、目の前で見せられる」
今週も予選ラウンドは、「全英オープン」チャンピオンでLIVゴルファーのキャメロン・スミス(豪州)と、先週優勝争いをしたミンウー・リー(豪州)とのラウンドで、かなり刺激の強い選手たちに囲まれてプレーすることになるが、
「アウェイ感も楽しいけど、なるべく自分のゴルフに集中できるように、いつも通り頑張りたい」と笑った。
今大会は2コースを使って行なわれるが、予選ラウンド1日目は比較的スコアが出やすいと言われているザ・レイクスでのラウンド。今週もできるだけ上位に食い込み、最終日は優勝争いを期待したい。