Text & Photo/Eiko Oizumi
2024年4月25日〜28日、舞台を静岡県・太平洋クラブ御殿場コースに移し、第2回「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」を開催決定。DPワールドツアー(欧州ツアー)とJGTOのスター選手たちが、富士山の雄大な景色の中で賞金総額200万ドル(約3億円)をかけて戦う。
今年からDPワールドツアーは、年間の試合を5つの新しいカテゴリーに分け、その3つ目のカテゴリーである「アジアンスイング(シンガポール・インド・韓国・日本・中国で開催されるシリーズ)」の最終レギュラーイベントとして、今大会を位置付け。各スイングには、それぞれスイングランキングが設けられ、スイングランキングの各チャンピオンには、ボーナスプール100万ドルから、20万ドル(約3000万円)が贈られることになったため、アジアンスイング・ランキングのチャンピオンを決定する上でも重要な大会となる。
なお、出場選手の内訳だが、DPワールドツアーメンバー100名+JGTOメンバー48名+推薦選手8名となっており、昨年の合計144人から156人と出場選手数が増加。現在、アーニー・エルス、ラファ・カブレラ・ベロ、クリスチアン・ベゾイデンハウトらが既に出場を表明している。
太平洋クラブ御殿場コースに舞台を移した理由について、ISPS半田会長は次のように語った。
「開催するなら、日本一の場所でやりたい。太平洋クラブの韓社長が“世界的な大会をやりたい”ということで2018年にコースを改修されたが、自分もこのような日本でトップ3に入る、歴史と伝統のコースで試合をやりたいと思っていたんです」
日頃、ゴルフトーナメントを開催するときには「ゴルフを見せるだけでなく、エンタメを提供したい」と考えている半田会長は、今年はなんとゴルフ場に大きな恐竜のロボットをいくつも設置し、「太平洋クラブのジュラシックパーク化」を図るそう。その上、和洋両タイプのお化け屋敷も設置するそうだ。このアイデアは、子供たちやゴルフを知らない人々にも気軽にトーナメント会場に足を運んでもらい、ジュラシックパークやお化け屋敷をまずは楽しんでもらいながら、ゴルフに触れるチャンスも作りたいという発想から生まれている。
DPワールドツアーサイドの担当者たちは、このアイデアに対してどのような感想を抱いているのか? と聞いてみると、チャンピオンシップディレクターのダレル・オホーラ氏は「私もこのアイデアは好きですし、キース・ペリーCEOも気に入っていますよ。半田会長は、アイデアマン。彼の発想にはいつも驚かされると同時に、感心しています。会長は、いつも何か違うことをしようとしますが、こういうことが大切。人を惹きつけるための方法を考える必要があります」と述べた。DPワールドツアー側も半田会長も考える「新しい方法を考えないと、新しいゴルファーは来ないし、ゴルフの裾野が広がらない」と考えているようだ。
一方、今大会に出場するプロたちは、この日欧ツアー共催試合をどのようにとらえているのだろうか? ISPSアンバサダーの堀川未来夢は、「昨年、今大会に出場し、僕たちが思っていたよりも欧州の選手たちは強かった。上位選手の大半が欧州ツアーの選手であり、1年に1回、こういう試合があると、自分のレベルもわかるし、成長具合も確認できるのでいいですね。それと『こんなピンポジ、日本ツアーにはない』というところにカップを切られて、その後の日本ツアーの試合がやさしく感じました。欧州の選手たちにも、この美しい御殿場コースを見てほしいし……。今年は日本人選手が勝ちたいですね」
すでに早割一般入場券は発売されており、今年からの新企画「The Front Rowチケット(1番ティ、10番ティ、18番グリーンで一般ギャラリーよりも、さらに間近に最前列でプレーが見られるチケット。キャップ付きで5500円)」も発売中(http://isps-championship.com/jp/ticket.html)。ゴルフ観戦だけでは終わらない、エンタメも楽しめる「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」にぜひ足を運んでみては?