最終戦で優勝し、「レース・トゥ・ドバイ」ランキングでマキロイに次ぎ、2位で2023年シーズンを終えたデンマークの双子の兄弟の弟、ニコライ・ホイガード。
いよいよ今年は、世界最高峰PGAツアーに本格参戦する。
欧州ツアー最終戦、「DPワールドツアー選手権」は、デンマークのニコライ・ホイガードが最終日、9バーディ、1ボギーの64をマークし、通算21アンダーで逆転優勝した。
2023年初優勝で、2022年「ラス・アル・カイマ選手権」以来のツアー3勝目だ。
「今年の初め、そして今週も、優勝したいねと話していたんだ。家族や友達に囲まれて、こうしてシーズンを締めくくることができて、本当に最高の気分だ」
今大会の優勝により、優勝賞金300万ドル(約4億5000万円)に、レース・トゥ・ドバイのボーナス賞金120万ドル(約1億8000万円)を獲得。
23年シーズンはDPワールドツアーランキング「レース・トゥ・ドバイ」で、ローリー・マキロイに次ぎ2位に入り、世界ゴルフランキングで50位に浮上した。
世界ランク50位以内に入れば、「マスターズ」などのメジャーに全て出場できるようになる。
すでに23年シーズンに、非メンバーとしてフェデックスカップリスト・上位125位以内に入り、自力でPGAツアーのシード権を獲得しており、2024年はPGAツアーを主戦場に、DPワールドツアーにも時折スポット参戦することになりそうだ。
「僕たちはたぶん、アメリカに拠点を持たないといけないと思う。世界最高の舞台で本気で戦いたいなら、拠点を移して、そこに没頭しないといけないだろう」
あいにく双子の兄のラスムスは、わずか1人差でPGAツアー行きのトップ10入りを逃し、兄弟ともにアメリカに渡ることはできなかった。
ニコライは、「本当に彼には(PGAツアーのシード権を)取って欲しかった。いい位置にいたのに。ラスムスのことは本当に残念だけど、彼にはまた米ツアーに行けるチャンスが来ると思う」と語った。
大会後、母国デンマークの大先輩であるトーマス・ビヨーンがホイガードの勝利を祝っているシーンがSNSで発信された。
現在、ホイガード兄弟、トービヨーン・オルセンの他、デンマーク出身の若手が次々に出てきているが、デンマークではジュニア育成にも注力しており、そのシステムもうまく機能しているようだ。
最終成績
優勝 | ニコライ・ホイガード | —21 |
2位 | ビクトル・ホブラン トミー・フリートウッド マット・ウォレス | —19 |
5位 | トリストン・ローレンス ジョン・ラーム マチュー・パボン | —17 |
8位 | ビクター・ペレツ | —16 |
9位 | イワン・ファーガソン ジェフ・ウィンサー | —15 |
11位 | ティレル・ハットン ラスムス・ホイガード | —14 |
15位 | トム・キム ミンウー・リー | —13 |
18位 | 久常 涼 シェーン・ローリー ロバート・マッキンタイヤー | —11 |
22位 | ローリー・マキロイ | —10 |
27位 | マシュー・フィッツパトリック | —8 |
32位 | エイドリアン・メロンク | —7 |
Photo/Eiko Oizumi、Getty Images、DP World Tour
Text/Eiko Oizumi