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「まだまだ上に行ける」と自分に期待!
「全英オープン」でメジャーデビューした
桂川有人の挑戦

Text & Photo/Eiko Oizumi
Photo/Dan Imai

地元のキャディと二人三脚で、初メジャーを戦った桂川有人。Photo/Dan Imai

 今年の1月に開催されたアジアンツアー「SMBCシンガポールオープン」で2位タイに入り、「全英オープン」出場権をゲットした桂川有人。4月には「ISPS HANDA欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」でツアー初優勝を遂げ、賞金ランキングで2位につけるなど、勢いに乗っている彼だが、ついに聖地・セントアンドリュースで開催の「全英オープン」でメジャー初挑戦を果たした。

 結果は、通算5アンダーの47位タイで終了。今年は日本人選手7名が挑戦したが、予選通過を果たしたのは、日本のエース・松山英樹と桂川の2人だけだった。

「まだまだ、というか、今日(最終日)も3アンダーで、限界の3アンダーではなく、もっといける3アンダーで、この位置だった。まだまだ上にいけるんじゃないか、と。これからの自分に期待したいですね」

 今回出場してみて、今後取り組んでいかなければいけないところは?と問われると、

「ショートゲームの細かい技術。今回は、段を登って絶妙なタッチを出さなければいけない状況がありましたが、あの辺の技術をもっと磨きたいと思いました。なかなか日本には、そういうシチュエーションがないので、練習するのも難しいんですが、もっと世界に出て、そういう経験を積んで、磨いていきたいと思います。傾斜が強く、ウネウネしているところでも、こっちの選手は入れてくるのですごいな、と。まだまだですね」と語った。

「後ろ姿からオーラが出ている。大きく見えた」と松山英樹(左から2番目)の存在感を強く感じた桂川(中央)。疑問に思うことを練習ラウンド中に質問するなど、知識の吸収に貪欲だ。Photo/Eiko Oizumi

 練習日には、契約先のクラブメーカーを通じて、松山英樹との練習ラウンドを実現。松山のオーラに、最初は近寄りがたさを感じたものの、「松山さんから優しく声をかけてくださって……。初めてお会いしたので、出身や高校などの自己紹介をしました。ショートゲームを課題としているので、ウェッジのロフトとか、どういうものを使われているのか、などを教えて頂きました」という。

憧れの松山英樹(右)との練習ラウンドを終え、ガッチリと握手を交わした。Photo/Eiko Oizumi

  「全英オープン」のあとは、PGAツアー「ロケットモーゲージクラシック」のマンデー出場のため、アメリカに渡った桂川。「メジャーに常に出て、上位を目指せる選手になりたい。海外もどんどん挑戦していきたいですね」と、今回の「全英オープン」で手応えをつかんだ桂川は、さらに上を目指すべく、海外挑戦に意欲的だ。

練習日には、「全米オープン」チャンピオンのジャスティン・ローズともラウンド。最初は緊張感があったというが、徐々に雰囲気にも慣れ、名物17番ホールの砂利道からの打ち方を伝授してもらっていた。Photo/Eiko Oizumi

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