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17歳の馬場咲希、圧勝で「全米女子アマ」優勝!
日本制制覇は、服部道子以来、37年ぶり2人目

Text/Eiko Oizumi
Photo/USGA

全米女子アマ優勝 馬場咲希
「全米女子アマ」に、日本人として37年ぶりに優勝した馬場咲希。開催コースは

 17歳の馬場咲希(日本ウェルネス高2年)が、決勝戦で21歳のモネ・チュン(カナダ)に11&9(9ホール残して、11アップ)の大差をつけて「全米女子アマ」優勝。日本人選手による、同大会優勝は1985年に優勝した服部道子以来、37年ぶりの歴史的快挙だ。

「すばらしい!信じられないです。自分のゴルフが出来ました。全てがうまくいきましたね」

 馬場はティショットを打てばフェアウェイに、3メートル以内のパットはことごとく沈めた。175センチから繰り出されるロングディスタンスも魅力だ。地元キャディのグリーンの傾斜の読みも的確で「キャディさんの言うとおりに打てば、ピンによる感じだった」という。「自分の思い通りのパットが打て、相手にプレッシャーをかけられたと思う」と語った。

決勝戦では、馬場のショットの精度、パットの正確さが際立った。

決勝戦は36ホールのマッチプレー方式で行なわれたが、序盤からバーディを積み重ね、前半の18ホールではチャンに対して。7アップと大量リード。19ホール以降の後半戦でも22ホール〜27ホールの6連続アップで11&9の大差をつけて優勝が決まった。この11&9は、1961年のアン・クワスト・サンダーの14&13や、1928年のグレナ・コレット・ベールの13&12の記録に次ぐ、歴代3位の記録でで、米国人以外では最多差だ。チュンは馬場のプレーについて「(馬場のプレーを)ただ見てるだけですごかった。彼女は毎回ピンを狙い、全てのパットを決めてたから。だから、彼女と互角に戦うのは難しかったわ」と語っている。

決勝戦は、21歳のモネ・チュン(左)との一騎討ち。

 なお、今回の優勝で獲得した特典は以下のとおり。
①1年間、優勝トロフィを貸与
②金メダル
③2023年、ペブルビーチで開催される「全米女子オープン」への出場権
④来年以降10年間の「全米女子アマ」出場権(アマチュア資格を有する限り)
⑤2023年「全米ガールズジュニア選手権」
⑥2023年「シェブロン選手権」「AIG全英女子オープン」「アムンディ・エビアン選手権」への出場権(アマチュアでいる限り)
※「KPMG全米女子プロ」以外の海外女子メジャーに出場できる
⑦2023年「オーガスタ女子アマ」出場権

 ナショナルチーム入りを果たした馬場。次は8月24日〜27日にフランスで開催される「世界女子アマチュア・チーム選手権」に出場する。

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