Text & Photo/Eiko Oizumi
日本男子ゴルフツアーで通算94勝の尾崎将司(ISPSアンバサダー)が、ジュニア育成のための選考会「ジャンボ尾崎アカデミーセレクションsuppported by ISPS HANDA」を千葉市内で3日間にわたり行なった。今年で6回目を迎えた選考会では、中学3年生から高校3年生までのプロゴルファーを目指している男女ジュニアを対象としているが、過去、西郷真央、佐久間朱莉、小林夢果、田中章太郎、鈴木滉世の5人をプロに輩出している。
今回参加したのは、男子6人、女子17人の合計23人。ジャンボがチェックするのは、アイアン(男子は5番、女子は7番)、ドライバー、80ヤードのウェッジでのショット、素振りの4項目で、合格した者はアカデミー6期生となる。
さて、今回のセレクションを終えてジャンボは、次のように語った。
「最近は前向きな子がちょっと少なくなってきたね。自分がこうしたいっていう目標が見えている子が少ない。こういうことをすれば、こういうふうに良くなっていく、ということを認識できる力は必要だ。それと上達を期待しているだけで、トレーニングをあまりやっていない。頑張ることが日常生活の中に入ってくれれば一番いいが、スポーツ選手は頑張るためにはちょっとしんどい思いもしなければいけない。当たり前のことだ」
ジュニアを選考するにあたって最も大事なことは「情熱があるかどうか」だといい、何度も自身のジャンボ尾崎ゴルフアカデミー(千葉県)に通える体制を取ってほしいと語る。
「そうでないと、すぐに元に戻ってしまうからね。自分の殻を破って、新しい自分を作ること。自分自身で前向きに捉えられるようになると一番良い。ちょっとつまづくとそのまま這い上がる力がないのは寂しい」
「スポーツは頑張るしかない。汗と涙の……じゃないけど、そういうことが必要だよ、ということ。それを知らない子が多すぎるよね。男子と女子で教え方が変わることはないけど、男子は一生背負っていく一方、女子は婚活したりすることも人生にとっては大事だろう。まぁ、ダメで諦めるのも一つの道だけど、やるだけのことをやってから諦めてもらいたいよな」