Text/Eiko Oizumi
Photo/Asian Tour
賞金総額6億6200万円超のアジアンツアー第1戦「サウジ・インターナショナル」がサウジアラビアのロイヤルグリーンゴルフ&カントリークラブで行なわれ、エイブラハム・アンサー(メキシコ)が初日から首位の座を守り抜き、通算19アンダーで完全優勝を果たした。2位には2打差でキャメロン・ヤング(米国)、3位にはルーカス・ハーバート(豪州)がランクイン。日本勢は香妻陣一朗が8アンダーで18位タイ、金谷拓実が5アンダーで35位タイに終わった。
なお、アンサーは2015年にWeb.comツアー(現在のコーンフェリーツアー)「ノバスコシアオープン(カナダ)」、2018年に「エミレーツ・オーストラリアンオープン(豪州)」、2021年に「WGCフェデックス・セントジュード招待(米国)」で優勝しており、今大会の優勝で、4カ国目の勝利となる。
「完全優勝は、人生で初めて。自分がリーダーボードでどの位置にいるのか思いもよらなかったが、毎日1位にいたいと思っていた。初日のラウンドがすごくいい感じだったので、毎日これを続けたいと思ってたんだ」
「自分は20位くらいのところにいて、相当スコアを出さないとダメだ、と想像して言い聞かせていたんだ。前に打ったショットのこともあまり気にせず、その後どんなショットを打ったのかも気にしなかった。だからこの4日間、こういう精神状態で臨めてよかった」
アンサーは3日目を終えて、2位のキャメロン・ヤングに2打差をつけていたが、7番ホールで追いつかれた。しかし、その後首位の座を取り返す。バック9は全てパーでスコアを伸ばすことはできなかったが、ヤングは13番でボギー、15番でダブルボギーを叩き、3ホールを残してアンサーが4打リード。最終的には2打差でアンサーが優勝した。
ヤングは「負けるのはいつもがっかりするけど、すごくいいゴルフができたと思うし、今後も試合は続くから、前に進んでいくにはいい位置にいると思う。彼(アンサー)はとてもいいゴルフをしていた。ミスをあまりしていなかったね。たぶん、今週はこの風の強い中、2つくらいしかボギーを叩いていないと思うけど、ボールのコントロールは非常に素晴らしく、メンタルが相当強いと思う」
ヤングは昨年の「全英オープン」や「全米プロ」を含め、トップ3入りはこれで8回目となった。
「これらの結果を誇りに思う。どの試合も最後まで諦めずに頑張ったと思う」
オーストラリアのルーカス・ハーバートは、最終日に65をマークして、3位で終了。2位のヤングとは2打差だった。