Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe
メジャー4勝の世界ゴルフ殿堂入り選手、アーニー・エルス(南アフリカ)が、2008年「ダンロップフェニックス」以来、15年ぶりに日本の試合に出場している。ビッグイージーという愛称の通り、187センチの長身から繰り出されるゆったりとした大きなスイングの持ち主だが、53歳になる今でも、彼の飛距離や技は健在だ。
第2ラウンドの16番ホール(544ヤード・パー5)で、エルスは3打目をバンカーから直接カップに放り込み、イーグルを奪取。日本のゴルフファンを沸かせた。予選カットラインに1打足りない状態でプレーをしていただけに、このバンカーショットは起死回生の1打となった。
2打目を4番アイアンで打ち、グリーンを捉えることができず、バンカーへ。「ライはすごくよかった」というエルスだが、そこから見事イーグルを奪い、3アンダーとして予選通過を果たした。
「とても嬉しかった。カットラインだったのと、パターがあまり入ってなかったので(チップインできて)よかったね。週末に残ってプレーできることになり、嬉しいよ」
なお、DPワールドツアーでの予選通過は、昨年12月、南アフリカで行なわれた「アルフレッド・ダンヒル選手権」以来で、32位タイで終了。ISPSアンバサダーでもあるエルスは、今大会のホストプレーヤーであるが、「マスターズ」で活躍したフィル・ミケルソン(52歳)のように、決勝ラウンドで猛チャージを見せ、日本のゴルフファンをさらに沸かせてほしいものだ。