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プロ転向14年目にビッグチャンス到来
ブライアン・ハーマン、初のメジャー優勝なるか?

Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe

雨の中、ティショットを放つレフティのブライアン・ハーマン。

 2009年にプロ転向し、過去「ジョンディアクラシック」「ウェルズファーゴ選手権」でPGAツアー2勝を挙げているレフティのブライアン・ハーマン。1987年生まれの34歳で、身長は170センチ。過去メジャーでは2017年の「全米オープン」で2位タイ、昨年の「全英オープン」では6位タイに入ったことがある。メジャーチャンピオンのボブ・ツェーの弟、スコットが長年、キャディを務めている。

 2日目に10アンダーとして2位のトミー・フリートウッドと5打差の単独首位に躍り出ると、3日目も2つスコアを伸ばし、12アンダーに。2位のキャメロン・ヤングと5打差をつけ、最終日を迎える。

「最初は厳しかった。いくつかショットが緩んでしまったけど、バック9に入ってよくなってきた。18番では、僕は別に首位をキープすることを心配してはいなかった。ただパーセーブしたかったんだ」

 18番ホールでは、ティショットを左のラフに入れ、そこからフェアウェイに出してレイアップ。3打目はグリーン左のラフに入れ、4オン1パットのパーでおさめた。

 地元のトミー・フリートウッドとのラウンドで、聞きたくないヤジも飛んだようだが、ホイレークのブッチャーというニックネームをつけられ、それについては面白おかしく気に入っているようだった。

風貌からか(?!)「ブッチャー」と呼ばれているハーマン(中央)。

「メジャーで優勝することを僕の人生でずっと考えてきた。それができるだけ一生懸命に練習し、できるだけ多くのことを犠牲にしてきた理由だ。明日は実を結めばいいが……」

「自分がやっていることを楽しみたいし、一生懸命やっていることが気に入っている。ゴルフが自分に課すハードワークに対して常に感謝しているんだ。自分のことを他人にいろいろと考えてもらう必要はない」

 エルク(ヘラジカ)狩りが趣味だというハーマン。コロラドの高低差のある山でエルク狩りをするのは、とても骨が折れる作業だというが、仕留めた獲物は冷凍して自宅で食べるのが好きだという。エルク狩り同様、今日のメジャー優勝という大物も仕留めて、自宅にクラレットジャグを持ち帰るのが待望の夢だ。

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