Text & Photo/Eiko Oizumi
「シンハンドンヘオープン」3日目を終えて、首位のコ・グンテク、R・T・リーの15アンダーに、8打ビハインド(7アンダー)だった、41位タイの石川遼。最終日は9バーディ、2ボギーの65で回り、通算14アンダーでホールアウト。10番スタートの裏街道で回り、一気に11位タイまで浮上した。
「特にアイアンショットが良かった」と言う石川は、スタートホールから2打目をピン側につけてイージーバーディ。しかし、「やっていることは何も変わらない。ブレは毎日あると思うけど、良かった時のブレが今日はきた。“上ブレ”ですね」と語った。ショット、アプローチ、パッティングという技術的なことよりも、それらをスコアにつなげるための「流れ」や「ゲーム運び」の面で、コントロールができたようだ。
「本当に今週は収穫があった。今日も前半で4つスコアを伸ばし、途中でボギーを打ってと、ずっといい流れではなかったけど、全体の流れとか、少しずつ自分のゲーム運びがよくなっている。流れの切り方、つかみ方が大事だが、今日は今週で初めてできたかな、という感じ」
日本ツアーはいよいよビッグイベントが目白押しの秋の陣を迎えるが、今季はトップ5入りが3回あるものの、未勝利。賞金ランキングは11位だ。昨年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来の通算19勝目を目指す。