Text & Photo/Eiko Oizumi
「シンハンドンヘオープン」3日目を終え、石川遼同様、7アンダーの41位タイにつけていた平田憲聖。最終日は石川遼、アジアンツアーのコウスケ・ハマモト(タイ)と同組で回ったが、石川遼の65を1打上回る64をマーク。8バーディ、ノーボギーで通算15アンダーとスコアを伸ばし、一気にトップ10入り(9位)を果たした。
「状態は初日からだんだん尻上がりによくなってきて、今日もいいプレーが出来そうだと思った。同組の(石川)遼さんも序盤から3連続バーディとかあって、引っ張ってもらいながら、ずっといい流れだった」
過去3日間では、バーディを取りたいところで、納得のいかないティショットを打つことが多かったと言う平田だが、最終日は「チャンスを作れるときに作って、そのチャンスを生かすことができた」と語る。2打目のショットが好調だったというが、2〜3メートルの微妙な距離もほとんど決めることができたのが大きかったようだ。
「16番とか、パーパットで2.5メートル以上あったのを決めることができた。2日目からけっこう渋いパーパットを入れられているんで、その点がすごくよかった」
日・韓・アジア共催試合に出場し、これが今年の「全英オープン」に次ぎ、海外遠征2回目だというが、「韓国は海外遠征って感じがしないですけど、食事もおいしいし、苦じゃなかった」と言う。韓国のギャラリーについても「リアクションが大きくて、気持ちよかった。バーディだけ拍手してくれて、グリーンに乗っても反応はないんですけど、そこは日本の方がやさしいかな」と分析。大声と大きなリアクションで応援してくれる韓国人ギャラリーを見て、日本にはないゴルフ熱を感じたようだ。
日本の若手も最近ではアジアンツアーなど、積極的に海外遠征に出る選手が多いが、「昨日、タイチ・コーと一緒に回って、アジアンツアーの話を聞きました。いろいろ大変そうだな〜、と(苦笑)」と若干、尻込み気味。だが、「でもチャンスがあれば、行ってみたいですね」とも語った。現在、賞金ランクは5位の平田。3位以内に入れば、来シーズンのDPワールドツアーの出場権が獲得できる、絶好の位置にいる。