Text & Photo/Eiko Oizumi
今年の6月にプロ転向し、すでにDPワールドツアー「オメガ・ヨーロピアンマスターズ」でツアー初優勝を遂げているスーパールーキーのルドビグ・オーバーグ(スウェーデン・23歳)が、今年のフェデックスカップ王者のビクトル・ホブラン(ノルウェー・26歳)とコンビを組み、3戦2勝と大活躍を遂げている。
特に2日目の午前に行なわれたフォーサムでは、世界ランク1位のスコッティ・シェフラー、今年「全米プロ」で優勝し、メジャー5勝目を挙げたブルックス・ケプカを相手に、9&7(7ホールを残して9UP)という記録的な大差で勝利ポイントを獲得したのだ。なおこの記録は、「ライダーカップ」フォーサムの記録では、新記録。これまでは2012年にキーガン・ブラッドリーとフィル・ミケルソンによる7&6(6ホールを残して7UP)だった。
「僕たちは世界1位とメジャー5勝の選手という、とても強い選手と対戦したが、とてもソリッドなゴルフができていたし、彼らに何も与えないように頑張ったんだ。明らかに今日の彼らは好調ではなかったけど、僕たちはとても良いゴルフができていたと思う」(ホブラン)
「今日は信じられない1日だった。でももっとも大事なことは、楽しめたこと。楽しんで、観客達の応援も感じることができたけど、それが本当に大事なこと」 (オーバーグ)
ホブランが言うには、2人は自分の母国語で話をし(ホブランはノルウェー語、オーバーグはスウェーデン語。2人とも互いの言語は理解できる)、お互いに理解し合っていると言う。同じような文化でユーモアのセンスも同じ。そして年齢も3歳しか違わない、この若手北欧コンビは、これからの「欧州のライダーカップ」の将来を担う大事な選手達であることは間違いない。そういう意味でも、ルーク・ドナルドが彼に目をつけ、キャプテン推薦で選んだ価値がとても大きい。飛距離も出るし、小技もうまい、そしてメンタル面においても強い。そんなスーパールーキーが、プロ入り1年目にして「ライダーカップ」で大活躍を遂げている。ホブランは、オーバーグについて「彼はミスをしないし、とても安定感のある選手だ」と語った。