Text & Photo/Eiko Oizumi
11月16日〜19日にアラブ首長国連邦・ドバイのジュメイラゴルフエステイツで開催されていた、「DPワールドツアー選手権」で、レース・トゥ・ドバイ・ランキング(DPワールドツアー・ポイントランキング)で1位に立っていたローリー・マキロイが、総合優勝を果たした。過去2012年、2014年、2015年、2022年に優勝しており、今回で5度目の総合優勝だが、この記録は8度の総合優勝をしているコリン・モンゴメリー、6度のセベ・バレステロスに次ぎ、歴代3番目の記録である。なお、今大会では10アンダー、22位タイに終わった。
「(総合優勝については)素晴らしい。自分のゲームが毎年安定していることを示しているからね。過去10年でアメリカとここDPワールドツアーで、シーズンを通した総合優勝を8回達成しているし、それが僕の安定感のレベルを物語っているんだ。最終グリーンでハリー(キャディ)と話したんだけど、今週1週間、あるいは翌週に僕に勝てる人はいるけど、1年間のシーズンを通して勝てる人はそう多くはいないよね、と。今年は本当に堅実な1年間だった。平均ストロークも良かったし、すごく良いゴルフをしていた。本当に安定していたよ。来年以降も、同じようにいくといいね」
PGAツアーを主戦場に戦うマキロイは、今年のDPワールドツアーの試合にはメジャーを含めて10試合しか出場していないが、1月の「ヒーロー・ドバイデザートクラシック」と7月の「ジェネシス・スコティッシュオープン(PGAツアーと共催)」で2勝を挙げている。ともに「ロレックスシリーズ」のイベントで、通常の試合よりも賞金が高く、ポイントが高いトーナメントだ。その他アメリカでも「CJカップ・イン・サウスカロライナ」で優勝しており、PGAツアーのフェデックスカップランキングは4位で終了。現在、世界ランク2位である。34歳で、特に体の故障などに悩まされていないマキロイは、まだまだ今後の将来にも期待が持てるだけに、どこまで強さを維持できるのか、楽しみだ。
「あと8〜10年はトップレベルで戦えるんじゃないかな。少なくともセベの記録は抜きたいし、いずれはモンティの記録も抜きたい。僕の残りのキャリアの目標はそういったものだ。僕にとってとても大きな意味のあることなんだ」
PGAツアーの選手会理事を辞任し、本拠地をフロリダからロンドンに移すと言う噂もあるマキロイだが、今後、彼はどんな人生設計を描いているのだろうか?