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「ショットがひどいのに、よくこのスコアで回れた」
「ISPS HANDAオーストラリアンオープン」初日を
5アンダーフィニッシュ         桂川有人 

Text & Photo/Eiko Oizumi

初日を5アンダーで終えた桂川有人。

 出だし、バーディ発進したものの、次のホールでダブルボギー。その後3連続バーディあり、終盤にはイーグルも……。桂川の初日のスコアは、1イーグル、7バーディ、2ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいものだったが、通算5アンダーとし、首位のキャメロン・デービスと4打差の8位タイにつけた。

「ショットが本当にひどいので、よくこのスコアで回れたな、という感じです。明日のコースの方が難しい印象があるので、今のショット力だと不安。だから、こっちのコースでなんとか貯金できないかな、と頑張った結果がいいスコアにつながったのでよかったです」

 ティショットも、2打目のアイアンショットも、ショートゲームも不調だったと語るが、「パッティングが珍しく今日はよかった」とパットに助けられた形だ。17番のパー5でイーグルを奪取したが、

「17番はティショットを刻まないといけないホールで、残り250ヤードちょっとあり、届くかどうか、という感じだったが、行ける気がしたので思い切って打ったら、グリーン右横のいいところに運べました。バーディ狙いだったんですけど、パットが入ってくれてイーグルです」と語った。

 今年1年、コーンフェリーツアーや「全米オープン」などの海外試合に力を入れた桂川だが、来年は日本ツアーに専念すると言う。

「昨年(2022年)がすごくよかっただけに、今年は思うようなプレーができなくて悔しい思いもした。トレーナーとも話したが、体の部分でもう少し良くしたいところ(こういう動きをしたいのにできないというところ)があったのに、そのままいじらずに流れに身を任せてやってきたが、1回ここでストップしてしまった。今回体を一から見直し、3年後、5年後にやってよかった、と思える日が来るんじゃないかと思っている」

今大会の遠征が終わると、まもなくタイで合宿をしながら、体のケア、トレーニングに注力する日々が始まる。PGAツアーを目指して今年1年やってきたが、その課題はいったんお預けにして、来年は体をしっかり作り、日本ツアーで再び優勝を目指して頑張りたいと語る。

ISPS契約選手の桂川にとっては、ホストプロとして戦う大会でもあるが、

「今回、予選通過を果たしたら自信になると思うし、しっかり予選を通って、いい選手と回れるといいな」と週末に向けて、期待に胸を膨らませた。

長めのパットもカップイン。「今日はパッティングがよかった」
カップインして、この表情。

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