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メダルに1打届かず……
山下美夢有、涙の4位タイ

Text & Photo/Eiko Oizumi

大勢の日本人ギャリーが日の丸を掲げて、山下美夢有のメダル獲りを応援していた。

 女子ゴルフは、日本から笹生優花、山下美夢有の2人が出場。山下美夢有は通算6アンダーで、メダル獲りに1打足りず4位タイ、笹生優花は通算17オーバーの54位に終わった。

 特に山下は、最終日の終盤15番ホールでバーディを奪い、2位タイに浮上したものの、次の16番ホール(パー3)で手前の池に入れて痛恨のダブルボギー。

最終ホールでバーディを奪ったものの、1打足りず、惜しくもメダル獲りは叶わなかった。

「9番のダボと16番のダボがもったいなかった。1打でもしっかり伸ばそうという気持ちでやっていましたが……。今日はショットがあまりついていなかったので、粘ることができなかったという自分のミスですね」

 その6日前に行なわれた男子ゴルフ最終日、松山英樹が銅メダルを獲得したのを目の当たりにし、自分も頑張ろうという気持ちになったという山下だが、松山にお祝いの言葉をかけると「女子チームも金メダルを獲れるよう頑張ってほしい」と激励を受けた。

大勢の日本人ギャラリーが、パリ中心部から約40分のル・ゴルフナショナルにつめかけた。

 コースには日の丸や「山下美夢有頑張れ」と書かれた旗を掲げた日本人ギャラリーも多く、「元気をもらえたし楽しかった」と語ったが、「やっぱりメダルを獲らないと、そこを目指して今週やっていたので、結果だけで言うと4位というのはよくないですね。ちょっと今は、何も考えられません」と悔しさを噛み締めた。

 取材後は、現地に駆けつけていたJLPGA小林浩美会長の胸の中で、悔し涙を流した山下。服部道子・女子監督は「一生懸命、日本のために頑張ってくれ、一番悔しいのは彼女自身だと思うので、戦ってくれてどうもありがとうと声をかけました」と囲み取材で語った。

JLPGA小林浩美会長の労いの中、山下は悔し涙を流した。

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