Text/Eiko Oizumi Photo/LIV GOLF
昨年の12月、たった3人しか通過できないLIVの予選会に出場し、見事に出場権を獲得した香妻陣一朗。ケビン・ナが率いるアイアンヘッズGCに所属し、「LIVゴルフ・ダラス・チーム選手権」でLIV本格参戦1年目が終了した。個人戦の順位は45位で、アイアンヘッズGC、もしくは他のチームからのオファーがなければ、LIVゴルフから放出されて出場権を失うという状況にいる。そうなった場合、昨年のように予選会を通過して、再び出場権を獲得するしか、LIVゴルフで生き残る道はない。
「ダラス大会」では、連日パッティングが好調で、初日の終盤にはスマッシュGC(ジェイソン・コクラック&グレアム・マクドウェル)を相手に2ホール連続でクラッチパットを沈め、勝利に貢献。スマッシュGCのキャプテン、ブルックス・ケプカにも「Jini(ジニ・香妻の愛称)すごい!」と称賛された。香妻はホールアウト後に「最初は苦しい展開だったが、(チームメイトの)S・ビンセントがホールインワンを決めてからは流れがきたと思った。(1組前でプレーしていた)ダニー・リーがいいプレーをしていたので、僕たちも頑張ろうと思った」と語った。
また2日目は、今シーズン、チームポイントランキング1位だったクラッシャーズを相手に勝利。最終日はシングルス戦で、ハロルド・バーナーⅢ(4エイシズGC)、ルーカス・ハーバート(リッパーGC)、ジョン・ケイトリン(リージョン13のジョン・ラームの代理)と戦い、通算3アンダーでホールアウト。チーム優勝は逃したが、初の表彰台入りに大いに貢献した。
「できれば優勝したかったけど、初の表彰台も嬉しいです。最後、いいプレーができたんで、今年1年を振り返ってトータル的に見てよかったな、と思います。レベルアップした1年だったと感じてるんで、これからも楽しみ。新しいクラブにも、チームにも慣れてきたんで、なんとか来年もLIVゴルフに残りたいですね」
LIVゴルフの最終戦も終わり、来年の2月まで長いオフに入るが、来シーズンのチーム編成や香妻の進退に関しては、年末から年明けにかけて判明してくる模様だ。