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「チャンスがある位置で、なんとか終わることができた」
第3ラウンドを、首位と3打差の4位タイで終えた松山英樹

Text & Photo/Eiko Oizumi

3番ホールでドライバーショットを放つ松山。

 

 3日目のフェアウェイキープ率は57.14%と、過去2日間の85.71%(初日)、64.29%(2日目)と比較して、ショットがブレた松山英樹。3バーディ、3ボギーのイーブンパーで回り、通算11アンダーでホールアウト。2日目まで首位をキープしていたが、3日目でジョン・ラーム、ザンダー・シャウフェレに首位の座をあけ渡し、3打差の4位タイに後退した。

 丸山茂樹監督によれば、「朝の練習場の時よりも、少し上体に力が入っていたかな。ここまで来ればメンタルゲームだから、ゴルフ場に呑まれたりもするし、これだけハザードがあるとやってて苦しいと思う。フェアウェイキープしていたら、さほどタフでもない感じもするが、ちょっとでも外れたら、パニックになって、そんなに広くもないフェアウェイを打ち抜いていくのが、非常に苦しい」と分析。ただし、「普通の選手であれば、5オーバーくらいいっているところを、イーブンでまとめてくるところはさすが。明日に繋げられるところにしがみついていられるのが松山英樹だ」と感じたという。

 松山本人は「今日は終わったことなんで、明日いいプレーができるようにしたい」とホールアウト後のコメントで、すでに頭の切り替えはできている様子。「チャンスがある位置で、今日なんとか終わることができたんで、明日いい1日にできるように頑張ります」と語って、練習場へと向かった。

 3日目を終えてリーダーボードの上位陣は、ジョン・ラーム、ザンダー・シャウフェレが首位で、その下にはトミー・フリートウッド、松山英樹、ローリー・マキロイ、スコッティ・シェフラーらが続く。メジャーと大差ない、強豪ぞろいのリーダーボードに、世界中のゴルフファンも目が釘付けだ。  明日の最終日は、松山英樹は最終組から1つ前で、ローリー・マキロイ、ニコラス・ホイガードと12時28分にスタート。最終組は、ジョン・ラーム、ザンダー・シャウフェレ、トミー・フリートウッドが12時39分にスタートする。果たして松山英樹は、日本に金メダルをもたらすことができるだろうか?大いに期待がかかる。

ホールアウト後は、同組でプレーしたザンダー・シャウフェレと会話しながら18番ホールを後にした。
LIVゴルフを主戦場としているジョン・ラーム(スペイン)が5つスコアを伸ばして、首位タイに。
世界ランク1位のスコッティ・シェフラー(アメリカ)もスコアを4つ伸ばし、首位と4打差の6位タイに浮上。
中島啓太はスコアを2つ落とし、イーブンパーの44位タイに後退。「ティーショットがフェアウェイに行かなかったのが、スコアを落とした原因。コースにもやられているし、たくさんミスをしているので、目の前の1打に集中して、明日はアンダーパーを出したい」と語った。

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