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「パリ五輪に向けて、特に
パッティングを重点的に練習しないと…..」
松山英樹

Text/Eiko Oizumi
Photo/Getty Images

通算12オーバーの66位タイで終了した松山。

 今年の「全英オープン」で、唯一日本人で予選通過を果たした松山英樹が、4日目のプレーを終えて、2バーディ、5ボギーの通算12オーバーの66位タイでホールアウトした。

「今日こそはアンダーパーで回りたい、と思いながらやってたんですけど、また後半でうまくいかなかった感じです」

 1番ホールでは、フェアウェイ左のポットバンカーにつかまり、2打目で脱出しようとするも失敗。3打目でフェアウェイに脱出し、4打目をピンそばにつけ、ボギーパットを沈めたが、3番、4番で連続バーディを奪い、スコアを1打伸ばした。しかし、後半は12〜13番、15〜16番で連続ボギーを叩き、昨日よりも順位を上げるどころか、後退してしまった。

「後半は風が前半と真逆になるので、そこの持っていかれかたっていうのは難しかった。後半の方がパットがよくなくなっているぶん、スコアに直結している感じです」

 前回、ロイヤルトゥルーンで開催した2016年の「全英オープン」で、松山は予選落ちに終わっているが、今年はかろうじて予選通過を果たした。ただ、思い通りのプレーができず、順位を上げることはできなかった。

「4日間やってみると、なかなかこのコースで通用しなかったっていうところで、苦しいラウンドが続いた。いいものも多少は出ているかな、と思うので、それを次にしっかりつなげていけるようにしたい」

 「全英オープン」の後は、いよいよ「パリ五輪」。日本男子代表として、中島啓太とともに出場することが決まっている。ただ、今の状況では「五輪」で金メダルを取ることは難しいと考えており、

「ショットもパットもしっかりしないといけないと思うんですけど、パッティングをまずは重点的にやっていきたい」と語っていた。

 前回の「東京五輪」では、銅メダルをかけてプレーオフに進出したが、メダル獲得とはならなかった。今度こそ「パリ五輪」では、金メダル獲得を目指す。

最終ホールの2打目を放つ松山。アイアンショットの精度の高さで定評があるが、今大会のパーオン率は52.8%で出場選手中、71位タイだった。

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