Text & Photo/Eiko Oizumi
Photo/LIV GOLF
4エイシズGC・キャプテンのダスティン・ジョンソンが、LIVゴルフで通算3勝目、今シーズン1勝目を「LIVラスベガス」で飾った。プロゴルファー人生では31勝目。1打差の2位タイには、スマッシュGCのテーラー・グーチ、レンジゴーツGCのピーター・ユーラインが入った。
「今日(最終日)は最初から、プレッシャーを感じていた。とても難しいコンディションだったし、上位には本当にたくさんのいい選手がいたからね。ブライソン(デシャンボー)、ジョン(ラーム)と一緒に回ったし、タフな1日だった。このコンディションだし、1日中、戦っていたよ」
2日目を終え、ダスティン・ジョンソン、ブライソン・デシャンボーが首位タイに立ち、2打差の3位にはジョン・ラームがつけており、このビッグ3が最終日(3日目)のマーキーグループ(いわゆる最終組)でプレー。PGAツアーやメジャーでもなかなか見られないような、豪華な顔ぶれが揃った。ジョンソンは、1番でバーディを奪ったものの、6番、9番、11番でボギー。このままスコアを落とし、優勝戦戦から脱落するのかと思われたが、13番でバーディを奪取すると、15番、17番でもバーディ。11アンダーで並んでいたピーター・ユーライン、テーラー・グーチを17番のバーディで1打突き放し、12アンダーで臨んだ最終ホールをパーで終了したことで、ジョンソンの優勝が決まった。
「先週(マヤコバ大会)と今週、パットがとても入ってくれた。すごくパットの調子がいい。去年と比べると、パットの好調が最も大きな勝因だ。去年はすごくパッティングの不調で悩んだからね。決めなければいけないパットは全て入ってるよ。1打差のリードにしたかったら、絶対に決めなきゃいけない17番のクラッチパットのようにね」
ラスベガスの会場には、妻のポーリナさんとその父母、ジョンソンの父親と、キャディでもある弟が勢揃いし、優勝を祝福。ポーリナ夫人の父親は、NFLのレジェンド、ウェイン・グレツキーだ。
「優勝する時に、たくさんの友人や家族がいることはいつも素晴らしいことだ。そういうことは、そんなに何度も起こることではないが、優勝した時に彼らがいればすごく楽しい」
今年の6月で40歳になるダスティン・ジョンソン。パワーヒッターのブライソン・デシャンボー、ジョン・ラームと一緒に回っても、さほど引けを取らない飛距離も健在だ。パッティングも復調し、「今後の試合も楽しみ」と語るが、「LIVラスベガス」が終わると、3月にはサウジアラビア、香港、オーランド(米国)の試合が続く。そしてオーランドの後は、今季初メジャーの「マスターズ」だ。歴代チャンピオンのジョンソン、「マスターズ」でメジャー3勝目に期待がかかる。