Text/Eiko Oizumi
Photo/Getty Images
1月に27年間にわたるナイキとの契約終了を発表したタイガー・ウッズだが、2月12日、クラブ契約先のテーラーメイドと提携した新アパレルブランド「Sun Day Red(サンデーレッド)」を公式に発表。自らホストを務める「ジェネシス招待(カリフォルニア州リビエラCCで開催)」から着用し、注目を浴びている。
タイガーブランドの「Sun Day Red(以下SDR)」は、虎がロゴになっており、胸やキャップ、グローブ、シューズにそのロゴが入っている。このブランドのネーミングは、タイガーが日曜日に赤いシャツを着ることから付けられたもの。母クルチダさんから、「山羊座(12月30日生まれの星座)のパワーカラーは赤だと言われていた。ジュニアの頃から、赤を着ているし、スタンフォード大のスクールカラーも赤。プロ入りしても最終日には赤を着た。サンデーレッドは僕の代名詞」と語った。
さて「ジェネシス招待」で、昨年の「マスターズ」以来の公式戦に復帰したタイガーだが、初日は最終ホールの2打目でシャンクするなどのミスもあり、5バーディ、6ボギーの1オーバーフィニッシュで終了。ホールアウト後にはシャンクについて、次のように説明した。
「最後の数ホールでは背中が痙攣し、固まっていた。クラブを振り下ろしてもうまく動かず、クラブのホーゼル部分が先に出て、シャンクしてしまったよ。シャンクなんて久しぶりだね。今回のようなポジションから(フェアウェイから)はシャンクなんてしたことがない」
また、3年前に大事故を引き起こし、奇跡的に回復した足の方は、「足は良好だよ。少し痛いし、体も少し痛いけど、それは想定内のこと。明日に備えるよ」とコメント。背中の痙攣については、試合週に起こったことはないが、自宅にいるときは時々あるようだ。その原因は、「背中が手術で固定されているから」だという。
「足が少し痛い」とのことだが、タイガーの歩行を見ると、少しまだびっこを引いているようにも見える。以前のような柔らかさはなく、少し突っ張っているような感じだ。だが、ラウンド中、足をサポートしているのは SDRのシューズ。「安定感があり、歩きやすい。しっかりしている」と気に入っている様子だ。
今大会は昨年のフェデックスカップランキング50位以内の選手と少数のスポンサー推薦を受けた選手などが出場できる、高額賞金のかかったシグネチャーイベント(賞金総額20ミリオン、優勝賞金4ミリオン)。だが、2日目を終えて50位タイまでと、追加で首位の選手と10打差以内の選手が予選を通過できる。ホストを務めるタイガーとしては、今季1試合めではあるが、なんとしてでも予選を通過して、自身も本戦に進みたいところ。現在、予選カットライン上にいるが、果たして巻き返しを図り、予選通過なるか?