• 国境や人種を超えたスポーツの力とゴルフの愉しさをすべての人に。
  1. ホーム >
  2. ISPSゴルフイベント >
  3. 練習・トレーニングも順調。スイングスピードも
    アップ...

練習・トレーニングも順調。スイングスピードも
アップした中島啓太が、日本開催の欧州ツアーで
優勝を目指す

Text/Eiko Oizumi
Photo/Yasuhiro Iwai

大会前の公式記者会見で質問に答える中島啓太。

 今年からDPワールドツアー(以下、欧州ツアー)に本格参戦している、昨年JGTO賞金王の中島啓太。3月に「ヒーロー・インディアンオープン」で同ツアー初優勝を遂げているが、「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!(以下、ISPS HANDA選手権)」は優勝後初の試合。凱旋帰国での参戦となった。

「たくさんの方にお祝いして頂いて、すごく嬉しいし、優勝してから日本に帰ってきてプレーできるのはすごく光栄」

「インドから帰ってきても、引き続き練習とトレーニングは順調にできていると思うし、コンディションも悪くないと思う。今週も日本開催なので、優勝争いするところを日本のファンの方に見てもらえたら嬉しい」

 今年の1月末にドバイで行なわれた「ラス・アル・カイマ選手権」で本格参戦をスタートさせた中島は、同大会で4位タイに入ると、自身6試合目の「ヒーロー・インディアンオープン」で早速ツアー初優勝を飾った。「今年の目標は優勝と、レース・トゥ・ドバイランキングで上位に入り、来年のPGAツアーへの枠(有資格者を除く、上位10名)に入ること」と語っていた中島は、現在同ランキングで15位につけている。ローリー・マキロイやトミー・フリートウッド、ルドビグ・オーバーグ、ミンウー・リーらすでにPGAツアーメンバーがトップ10に4人おり、LIVゴルフのホアキン・ニーマン、エイドリアン・メロンクら2人も入っているので、実質、2位の星野陸也がPGAツアー枠のトップに立っており、中島は9番手につけていることになる。

 欧州ツアーはPGAツアーに次ぐ、世界第2のレベルを誇るツアーだが、予選カットラインが高いことなどについて問われると

「欧州ツアーで、まだ欧州でプレーしたことがないので偉そうなことは言えないが、中東とアフリカ、アジアで戦って、カットラインは本当に落ちないという印象がある。2日目の午前スタートでカットライン上にいたとしても、そこからカットラインが一つ上がるケールも多かったので、スコアを伸ばしてもなかなか順位が上がらない印象を最初は持った」と語った。

 「ISPS HANDA選手権」の会場は、「三井住友VISA太平洋マスターズ」でおなじみの太平洋クラブ御殿場コースだが、「ピンポジションがかなりタフになるのではないかな、と予想している」とコメント。「グリーンの傾斜が強いところも多いので、端に切られた時に自分からミスをしないように丁寧にプレーしたい」と語った。

 欧州ツアーとJGTOとの共催試合である今大会は、欧州ツアーの有資格者100人とJGTO有資格者上位48人、推薦出場を含む156人のフィールドで、賞金総額は225万ドル(約3億5000万円)、優勝賞金38万2500ドル(約6000万円)と日本ツアーの賞金ランキング加算大会としては最高額のもの。今大会には今年からISPSアンバサダーとなったマチュー・パボン(フランス・現在PGAツアーに本格参戦中で、今年の1月「ファーマーズ・インシュランスオープン」でツアー初優勝)も参戦。中島啓太は、世界ランキング21位(今大会最高位)のパボンとマテオ・マナセロ(イタリア・3月の「ジョンソン・ワークウエアオープン」で優勝)という注目組で予選ラウンドを戦う。

関連する記事