Text/Eiko Oizumi
Photo/PGA of America
久常涼は、自身、初出場の「全米プロ」の初日を、2バーディ、2ボギーの71でホールアウト。イーブンパーで終えた。
前半の7番、8番で連続バーディをとり、2アンダーとしたが、後半はバーディなしの2ボギー。「最後のボギー以外は良かったんじゃないかなと思う。結構、プラン通りに途中までは行っていたので、いいスタートが切れたと思う」と振り返りながらも、本来はもう少しバーディを取れるような調子だっただけに、「アンダーパーで回れずすごく悔しいというか、もったいない感じ」と語った。
その「もったいなさ」はどこからくるのか? 久常が言うには「ミスするにも、ちゃんとミスしていい場所に外していかないと、パーを取るのは大変。今日はその辺がいいところもいっぱいあったが、ちょっともったいないかな、とう感じもあった」とコメント。冷静にプレーすることが大事だと語り、2日目の奮起を誓った。
また、アマチュア時代は「全米プロ」を除く、すべてのメジャーを経験したことがある、元世界アマチュアランキング1位の中島啓太も、初日を終え、4バーディ、4ボギーのイーブンパーでホールアウト。ボギーが先行し、2オーバーまでスコアを下げたが、バック9をアンダーパーで回り、なんとかイーブンまで戻すことができた。
「パッティングは前半、距離感が合わないミスが何発かあったが、ショットはいい方だと思うし、14番のパー3はかなりミスしてしまったが(ボギー)、それ以外はよかったと思う」
2022年はアマチュアで「全米プロ」以外の3メジャーに出場したが、予選落ちを喫し、昨年はプロ入り後、初のメジャー「全英オープン」に挑んだが、予選落ちに終わっている。過去メジャー4試合に出て、まだ予選通過をしたことがないだけに、今回はなんとか予選通過したいところ。
「今までのメジャーでは、初日はしっかり耐えることができてたが、2日目にスコアを落としてしまっているので、しっかり明日も集中してプレーしたいと思う。アマチュアの頃からたくさん海外でプレーさせてもらって、雰囲気には慣れていると思うし、もっとそこでいいプレーができればいい」
第2ラウンドは雨の中のプレーになりそうだが、持ち前の粘り強さで、メジャー初の予選通過を果たし、少しでも上位に食い込んで、「全米オープン」、「パリオリンピック」の出場権をつかみたい。