• 国境や人種を超えたスポーツの力とゴルフの愉しさをすべての人に。
  1. ホーム >
  2. トーナメントレポート >
  3. LIVゴルフ参入以来、全てトップ10入りを果たすジョン・ラー...

LIVゴルフ参入以来、全てトップ10入りを果たすジョン・ラーム
「常にトップ10入りよりも、優勝が欲しい」

Text/Eiko Oizumi
Photo/LIV GOLF

個人戦で上位3人をラテン系選手で占めるLIVゴルフ。左から2位のジョン・ラーム(スペイン)、1位のホアキン・ニーマン(チリ)、3位のセルヒオ・ガルシア(スペイン)。

 2024年からLIVゴルフ入りしてから、常に上位争いを続けているジョン・ラーム。昨年は個人戦で2勝を挙げ、個人戦の総合優勝を果たすなど大活躍したが、今年はトップ10入りは外さないものの、リヤド2位タイ、アデレード6位、香港6位タイ、シンガポール5位タイ、マイアミ9位タイ、メキシコシティ4位と優勝のない日々を過ごしている。

 LIVゴルフ韓国が開催されるに先立ち、現在個人戦で1位のホアキン・ニーマン、3位のセルヒオ・ガルシアと記者会見に臨んだ彼は、優勝への飽くなき欲求を語った。

「安定していいプレーができており、上位フィニッシュも続いているが、隣にいる2人と違って、まだ優勝がない。それが大きな違い。トップ10入りを毎週するのはもちろん嬉しいが、やはり勝利こそが最も重要。正直、トップ10入りを何試合か外してでも、優勝が欲しい」

 彼の自己分析によれば、「ずっといい位置にはつけているが、日曜日のバック9に入る前に、あと少しのところで届かない」と言う状況が続いているのだという。細かいミスを減らせば優勝にも手が届くといい、たった1回のスイング、1つのホールが原因で、優勝できないこともあるそうだ。

「それらがうまく噛み合えば、去年のようにシーズン終盤に素晴らしい成績が収められると信じている」とラームはいう。

 今週の韓国大会を含めて、今季はあと8試合。後半戦で巻き返しを図り、数試合で優勝することができれば、ホアキン・ニーマンを逆転する可能性も十分秘めている。また、昨年の個人戦では、1位、2位、3位をこのスペイン語圏のキャプテンで占めていたが、今のところ今年もその顔ぶれは変わっていない。ラームは

「まだまだたくさん素晴らしい大会が控えているし、メジャーでもたくさんのポイントが争われる。個人的にもいいプレーを続けたいし、シーズン終盤に向けて、さらに競り合いが激しくなってくるのが楽しみだ。それがこのリーグの醍醐味。チームのため、自分のために戦うのが、これまでのところ、本当に特別な経験になっているんだ。去年、僕たちが1位、2位、3位だったから、また同じようにトップを争えたら嬉しい。スペイン語圏のゴルフ界にとっても素晴らしいことだ」と語っている。

 ラーム率いる「リージョン13」は、チーム戦ですでに2勝を挙げ、首位を走っているが、個人戦の勝利も喉から手が出るほど欲しいところ。「今の調子なら、どの週でも勝てると思っている」と大きな自信をのぞかせているラームの、今季初優勝も近いことだろう。

LIVゴルフ入り前から、親しい間柄のホアキン・ニーマン(左)とセルヒオ・ガルシア。ガルシア率いる「ファイヤーボールズGC」は、アデレード大会、香港大会、シンガポール大会で3連続優勝を果たしており、チーム戦で2位につけている。

関連する記事