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「LIVゴルフ韓国」が発足4年目にようやく実現
今後のLIVゴルフが目指すものは?

Text & Photo/Eiko Oizumi
Photo/LIV GOLF

LIVゴルフ発足当時から、韓国での大会を熱望していたケビン・ナ。

 2021年に創立し、2022年6月に「ロンドン大会」を皮切りにスタートしたLIVゴルフ。初期メンバーである韓国系米国人のケビン・ナは、「いつか韓国でLIVゴルフをやりたい」と開始当時からずっと語り続けてきたが、ようやく今年、念願が叶って韓国での開催が実現した。

「LIVゴルフが韓国で開催されることをとても嬉しく思っている。リーグ・チーム双方が、この大会の実現のために多大な努力をしてきた。個人的にも、チームとしても、また、リーグとしてもLIVゴルフのコンセプトは、韓国のゴルフファンに愛され、楽しんでもらえると信じている」

「韓国の人々は、ゴルフがとても大好きで、もはやライフスタイルの一部になっている。多くの人がLIVゴルフ、そしてアイアンヘッズを応援しにきてくれることを願っている」

 韓国へLIVゴルフを招致するため、ケビン・ナとダニー・リーが、転戦の合間に個人的に韓国を訪れ、ゴルフ関連団体のトップやゴルフ場の支配人などと話し合いをもち、いかにLIVゴルフが魅力的で、韓国ゴルフ界にとって素晴らしいものであるかをプレゼンしたこともあった。その努力の甲斐もあり、メインスポンサーにクーパンプレイ、開催コースにジャック・ニクラスGCコリア(2015年「プレジデンツカップ」を開催。その後もDPワールドツアー「ジェネシス選手権」なども開催)が決定。クーパンプレイは、アイアンヘッズGCとパートナー契約を結んでおり、今シーズンを通してLIVゴルフを生中継している。

LIVゴルフの新CEOのスコット・オニール氏(左)。

 また、今年からグレッグ・ノーマンに代わり、LIVゴルフの新CEOに就任したスコット・オニール氏は、初の韓国開催について次のように語る。

「まず最初に、仁川広域市の市長、そしてジャック・ニクラスGCコリアの総支配人に心から歓迎の意を表する。このコースには2025年の『プレジデンツカップ』で訪れた時のいい思い出がある。当時、ダスティン・ジョンソン、パトリック・リード、ダニー・リーがプレーしており、コースの整備状況が素晴らしく、オーガスタに似ているとも話をしていた。我々は“ゴルフ界のF1”を目指しており、LIVゴルフの大会にくれば、世界のトップ選手たちを見ることができる。それ自体も素晴らしいことだが、ゴルフの普及という使命のもとでは、それだけでは不十分。そのため、音楽を取り入れた戦略や、クーパンプレイのような影響力の大きいパートナーとの連携が大切になる。今回は、G-DRAGONやGummy、KIKIといった素晴らしいアーティストによるコンサートを開催する」

 オニール氏によれば、LIVゴルフはスポーツ、ゴルフ、音楽、ファッション、アートなどあらゆる要素を含む、包括的な体験になっていくだろうという。そして、それらの手段を通じてゴルフを知ってもらうことが使命だと考えている。ゴルフが世界をより良くし、ゴルフを通じて得られる「継続性」「忍耐力」「謙虚さ」といった価値感が今の世の中には必要なものであるとする。

「世界中の素晴らしい都市で開催しているが、観客の約3分の1がゴルフイベント初参加というデータがある。世界のどこへ行っても、男性、女性、家族連れ、カップルがいて、本当に素晴らしい体験だし、他とは違うイベントであることに誇りをもっている。開催都市に対する経済的なインパクトも大きく、我々が訪れた都市には、累計で10億ドル以上の経済効果をもたらしている。我々はその地域の一員になるためにやってくるのであり、韓国にも専属チームを設け、地域の文化、食文化、素晴らしいおもてなしを学び、体験するために来ている。そしてここには幸運なことに、世界トップクラスのゴルフ場もある。これはまさに「愛の労働」であり、今後もゴルフの普及のために、できることを続けていきたい」と語っている。

 いよいよ明日、今大会が開幕するが、韓国の熱狂的なファンがどれだけ現地に集まり、熱気あふれる大会になるかに注目が集まっている。

インチョン国際空港から、車で約30分の場所に位置するジャック・ニクラスGCコリアで「LIVゴルフ韓国」を開催。

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