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「今までで一番難しい試合だった」
海外メジャー出場への気持ちがますます強まった
                   杉浦悠太

Text & Photo/Eiko Oizumi

今回の「全米オープン」でメジャー初出場を果たした杉浦。

 今回の「全米オープン」でメジャーデビューを果たした杉浦にとって、オークモントCC での戦いは苦々しいものとなった。2日間の戦いを終えて、通算20オーバーの145位タイ。「こんなに日本で打つことは、なかなかない」と初日に9オーバー(79ストローク)を打った段階で「全米オープン」の難しさを語っていたが、2日目も苦戦し、5ボギー、3ダブルボギーの81と立て直すことはできなかった。

「グリーンの難しさとは関係ないところで、短いパットを外しちゃいましたね。ボギーを打って、流れを悪くしてしまいました。流れが悪くなった時に、立て直せない」

 アマチュア時代、2023年に「ダンロップフェニックス」で優勝し、プロ転向後の2024年、「日本プロ」で初出場初優勝を飾った杉浦。これまでエリート街道を歩んできた彼にとって、今回のスコアはかなり屈辱的だったに違いない。それでも、プレー中は笑顔も見せ、決して下を向くことはなかった。

「悔しいですが、開き直れるくらい難しかった。楽しかったです」

 将来、PGAツアーで戦いたいという彼は、「いい経験になった。もっともっとレベルアップしないといけない。今までの試合の中でも、1番難しかった」と言う。これまでアジアンツアーなどにも積極的に参戦し、今年の「インターナショナルシリーズ・ジャパン」では優勝争いの末、2位タイに。昨年の日本開催のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、日本人最高位の6位タイに入賞した。今年の1月には「ソニーオープン・イン・ハワイ」にも出場したが、予選落ち。海外遠征の経験を積み、再びメジャーの舞台に戻って来れるよう、今後も努力を続けていく。

昨年、アジアンツアーの「インターナショナルシリーズ・マカオ」で一緒にプレーしたことがあったというLIVゴルファーのカルロス・オルティス(右)と予選ラウンドをプレーした。
歴史あるオークモントCCのクラブハウスに向かって、ショットを放つ杉浦。
苦しい展開が続いたが、それでも笑顔でプレー。メジャーの雰囲気を味わった。

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