Text/Eiko Oizumi
Photo/R&A/Getty Images

メジャー3試合目で、「全英オープン」初出場の河本力が、2日目、3バーディ、2ボギーと1つスコアを伸ばして、イーブンパーの34位でホールアウトし、予選通過を果たした。過去、今年のオークモントでの「全米オープン」を含め、2回の「全米オープン」出場の経験があったが、いずれも予選落ちに終わっていたため、嬉しい初のメジャー予選通過となった。
「全米オープンでは体調不良などで準備不足だったが、今週はしっかりいい体調で挑めており、予選通過をしないと応援してくれる方に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。世界を目指してると言っているのに、世界に行って戦えていない、予選落ちして帰ってくる、という自分がすごく嫌なので、今週、初めて予選通過できて本当に嬉しい。それだけで終わらずに、自分が世界で戦うための一歩として、良いステップを踏めるように、明日からもいい準備をして、自分のゴルフに徹底したいと思う」
フロント9では、ボギーが先行したものの、バック9に入って11番、12番で連続バーディ。15番も約8メートルのバーディを沈めて、予選通過を確定的にした。
「前半、ティーショットが曲がってて、ピンチばかりでなかなかバーディが取れなくて、後半まですごくつらかったが、いいバーディが11〜12番で取れたんで、しっかり流れに乗ることができた。その後にすぐボギーを叩いたが、気持ちを切らさずに最後まで諦めずにプレーできたので、少しは成長したんじゃないかな」
トータルイーブンパーは、日本勢では最上位の成績。松山英樹、金谷拓実も予選通過を果たし、決勝ラウンドに進出した日本人選手は3人となった。
「明日からも何も変えない。決勝ラウンドだから攻める、というのではなく、しっかり自分のできることだけをやり切る。全力でプレーする。自分を客観視して、コントロールしてやっていけば、きっと状態はいいので、チャンスはあるんじゃないかな、と思う。しっかり上位を目指して頑張っていきたい」と自分に言い聞かせるように力強く語った。