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「今日の出来栄えは120点」
打点のズレが少なく、距離感も合った
石川遼の納得のいくラウンド

Text & Photo/Eiko Oizumi

初日、通算8アンダーで首位タイと好発進した石川遼。

 8月21日から北海道ブルックスCCで「ISPS HANDA夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」が開幕し、石川遼が8バーディ、ノーボギーの通算8アンダーで田中章太郎と並び、首位で発進した。

「午前中は風がなかった。今日のところは、ハマったなというショットが2つくらいあったので、後半のパー5で1つ取れなかったのは反省だけど、これ以上のスコアも望めなかったと思う」

 好スコアの要因は、「縦距離のコントロール」と「判断(ジャッジ)」がよかったこと。長年、スイング改造に取り組んでいる石川は、「(スイング作りの)大きな部分は順調にいっていると思う。今は、細かい部分を詰めている段階なので、こういう細かい部分の話ができているのは、いいことだと思う」と語った。

 これまでは、自分で決めた数字を完璧に打ってはいるが、5ヤード奥に飛んでしまった、あるいは5ヤードショートしてしまったというズレがあったという。

「ショートアイアンを打つ時に、打点が芯よりも上に当たったり、遠目に当たったりすることが続いていた。ラフからのショットで、芯を外すと全然飛ばないとか、それを考慮して打った時に飛びすぎたりというミスがあったが、ラフからでもフェアウェイからでも打点が上下・左右にズレないことを大前提に作っていかないといけない」

 縦距離のコントロールで、飛びすぎ、あるいはショートがジャッジミスから来るものなのか、技術的に問題があるのか、と言う部分を気づくのが難しかったというが、いろいろ研究した結果、つかめてきていると語る。

 初日に首位スタートは、過去10回あり、勝率は5割という高確率。優勝すれば、2024年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来の21勝目(ツアー9人目)を達成し、優勝賞金は4260万円と高額なだけに、賞金ランクも一気に42位(海外メジャーも含む)から2位に浮上する可能性もある。今年は「中日クラウンズ」14位タイが最高位で、トップ10入りがない石川。今季初優勝に向けて、期待がかかる。

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