Text & Photo/Eiko Oizumi

7月下旬、「ISPS HANDAシニアオープン(全英シニアオープン)」に出場したものの、腰痛が悪化し、初日のたった3ホールで棄権した増田伸洋。あれから約1ヶ月半の間、検査と治療に明け暮れて今大会が復帰戦だったが、優勝したタマヌーン・スリロットに2打差の2位タイで終了した。
「上出来。ゴルフができるとは思ってなかったし、優勝争いなんて全く考えていなかった。とりあえず予選を通過して、4日間できればいいと思ってたので、意外とできた」
腰痛が完治したわけではないが、今回恐る恐る出場した増田は、練習日に、歩きで18ホールをプレーしたのは久しぶりだったと言う。だが、予選ラウンドの時点で「やっぱり腰が重い」と体の不調を感じてはいた。しかし、最終日の18番ホールのティーショットでは、打ち終わったあとに腰に手を当て、つらそうな表情を浮かべており、「腰痛が再発か?」と周囲を心配させた。
「本当にヤバいと思った。ダウンスイングで力が入らなくなっちゃった。でも、自分でも下半身が動いてないなと言うのはわかっていたし、もう振り切ることもできなかった。タイミングも合わないし、どうにかこうにか回り切ろうと思ってた。空振りしないで良かったね。何か抜けたような感じで、力が入らなかった。まだまだ回復できていないんだな、というのがわかった」
来週は昨年優勝した「日本プロシニア」。ディフェンディングチャンピオンとして臨むが、「病院に行って、万全の態勢で臨めるようにして、頑張りたいですね」と語った。
