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アジアンツアー「インターナショナルシリーズ」ランキングで
2位の浅地洋祐、来季はLIVゴルフに挑戦!

Text & Photo/Eiko Oizumi

来季のLIVゴルフの出場権を獲得した、浅地洋祐(左)とスコット・ビンセント。

 アジアンツアーの高額賞金シリーズ「インターナショナルシリーズ」の最終戦、「PIFサウジインターナショナル」が11月22日に終了し、来季のLIVゴルフの出場権を獲得できるインターナショナルシリーズランキング2位までの選手が決定した。1位はスコット・ビンセント、2位は浅地洋祐だった。2人は、2月4日に開幕する「LIVゴルフ・リヤド」から出場する。

 浅地洋祐は「PIFサウジインターナショナル」で予選落ちをしていたため、LIVの出場権を獲得できるかどうかは、他の選手の成績次第だった。もし今大会でインターナショナルシリーズランキング3位のミゲル・タブエナが6位以内に入れば、浅地を逆転する可能性もあったが、最終日を4バーディ、2ボギーの69で回ったものの11位タイに終わり、浅地とはわずか25.25ポイント差で3位に終わった。

 予選落ちした浅地は、最終日までその結果を現地で見守っていたが、タブエナが11位タイに終わったことで、LIVゴルフ行きが決定。タブエナのすぐ後ろの組で回っていた杉浦悠太からは「おめでとうございます!」と祝福を受けた。

杉浦のラウンド直後に浅地と遭遇。祝福の握手を交わした。

 浅地は「嬉しいですね。予選落ちに終わった時点では半分諦めていましたが、タブエナもいい状態だったので、絶対に上にはくると思っていた。今はホッとしています。新しいところに行くのは不安もありますが、それよりもワクワク感というか、見たことない選手とプレーできるのが楽しみ。ジョン・ラームとか、ホアキン・ニーマン、フィル・ミケルソン……というビッグネームの人たちと一緒に回るのが楽しみです」

「今年、シンガポールオープンで優勝した時に、そこで人生が変わった。まさかLIVゴルフに行ける位置に立っているとは思わなかった。勝った瞬間はLIVに行けるチャンスがあるとは思わなかったんですけど、あとでランキング2位だよと言われて、LIVゴルフへの道が開けたんだと思った」

 浅地はこの後、日本で「カシオワールドオープン」「日本シリーズJTカップ」に出場し、その後は2月のLIVゴルフ初戦に向けて、練習やトレーニングを積む予定だという。そして「英語の勉強もしたいですね」と苦笑した。

 来季、LIVゴルフのどのチームで戦うのか、あるいはチームに属さずにワイルドカード枠で戦うのかは未定だが、いずれにせよ世界のトッププレーヤー揃いのLIVで戦うことを非常に楽しみにしている浅地。LIVゴルフで唯一の日本人であり、親友の香妻陣一朗の来季の出場権に関しても未知数で、香妻も「もし自分の出場が決まったら、(浅地と)一緒にLIVゴルフでやれるのは楽しみ」と語っている。

今季のLIVゴルフの個人戦ランキングで32位(オープンゾーン)に入った香妻陣一朗(アイアンヘッズGC)。降格ゾーンではないものの、所属しているチームからの契約更新、あるいは他のチームからのオファーがなければ、出場権を失うという非常に微妙な立ち位置にいる。実際、アイアンヘッズGCのキャプテン、ケビン・ナ自身も来季の出場権が危ぶまれているだけに、未確定なことが多いままだ。
金にダイヤモンドが埋め込まれた、非常に高価なLIVゴルフのメンバー章を手にする浅地。
わずか25.25ポイント差でインターナショナルシリーズランキング3位になり、LIVゴルフ行きを逃したミゲル・タブエナ。

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