Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe

先週の「AT&Tペブルビーチプロアマ」に続き、PGAツアー今季2試合目を迎えている世界ランク2位のローリー・マキロイ。初日、6バーディ、1ボギーの66(パー71)をマークし、通算5アンダーの首位タイで発進した。
初日の前半は雨が強く降り、一時中断したが、中断後は風が強まり、1日を通して厳しいコンディションに対処しなければならなかった。だがマキロイは、秘策でうまく乗り越え、ボギーを1つにとどめた。
「ここ数年で、こういうコンディションでプレーすることに間違いなく慣れてきた。弾道をコントロールすること、大きめのクラブを持って低い球を打つことが、だいぶ自然にできるようになってきたんだ。それでこのタイプのゴルフを本当に楽しめるようになった。10年前に同じことを聞かれていたら、こういう条件は好きじゃないと言っていたと思うが、考え方が変わったのと、自分のスキルを積み上げていこうとする中で、こうした状況に備えられるようになったんだ」
午前中はグリーンに水がたまるほど大雨が降ったリビエラCCだが、通常雨が降るとグリーンがソフトに、しかも遅くなるもの。しかし、リビエラのグリーンはソフトで、しかも速いという。前週優勝した地元のコリン・モリカワも「こんなグリーンは見たことがない。どうやってこういうグリーンに仕上げたのか、わからない」と舌を巻くほどだ。そんなグリーンでは、スピンが入るとボールがどんどん戻ってきてしまうのだという。
そこでマキロイは、ある特別な打ち方で対処していた。
「大きめの番手を持って、スピンを減らす打ち方をしていた。7番や8番で、ちょっとチップするような打ち方を多用していたんだ」
普段からマキロイは、自宅でグリーン周りのチッピングの練習をよくしているという。
「ローポイントのコントールを身につけるのにすごく役立つんだよ。グリーンのようなすごくタイトなライからチップできれば、どんなライからでも対応できる。だからベアーズ・クラブ(自宅周辺にあるコース)の練習グリーンで、グリーンからのチップの練習をたくさんやっている。コースのグリーンキーパーはあまり喜ばないかもしれないけどね(笑)。本当に役立っているよ」
また風の中でのプレー方法として「スリークォーターショット」を多用するようになったという。
「ウェッジだけでなく、風の強い状況では、6番、7番、8番でもそのショットを打っている。トラックマンを使って、その打ち方の時の距離をちゃんと把握しておくんだけど、例えば7番アイアンのスリークォーターショットは、175ヤード、8番は162ヤード、という具合にね。こういうショットは、グリーンであまり戻らないとわかっているので、こう言うコンディションでは頼りになる」
若い頃から積み重ねた経験と知識で、難しいコンディションの中での対処法をしっかり身につけているマキロイ。「(ホストの)タイガーの横でトロフィーを掲げられたら嬉しいね」と優勝後のシーンもすでにイメージ済み。「どんな状況でも受け入れられる」という自信に満ちたマキロイが、今大会で初優勝する日も近そうだ。




