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4日間競技でも、スプリント競技のように
全力で戦うブライソン・デシャンボー

Text & Photo/Eiko Oizumi

ダブルボギーを叩きながらも、6バーディを奪取して通算4アンダーの首位タイで初日を終えたブライソン・デシャンボー。

 過去、LIVの個人戦で3勝し、今季は「アデレード大会」で3位タイが最高位のブライソン・デシャンボー。個人戦ランキングでは7位と、決して本調子ではないようだが、それでも初日のプレーは、ある程度満足のいくものだったようで、「終盤を除けば、1日中フラストレーションがたまっていたが、上がりにかけてはいいプレーができた。自分らしい、しっかりと打てたショットもいくつかあった」と振り返った。

 2023年、「グリーンブライヤー大会」で23アンダーで優勝したことがあったが、今はその時の調子に戻したいという思いで、スイングに取り組んでいるのだという。だが、まだ完全に噛み合ってはいないそうで、強風が吹くセントーサGCの5番ホールでバンカーにつかまり、ダブルボギーを叩いた。

「今日は精神的にかなりタフな1日でした。ただ、難しい状況からアプローチとパットで凌ぐことができた。それは自分らしいプレーだし、誇りに思います」

 「58を出した時の状態」にはかなり近づいているようだが、あと一歩、スイングの感覚、あるいはスイングのイメージを掴めばいいところまで来ているのだという。ただし、アイアンの精度をもう少し上げる必要があることも感じている。

「いいショットを打ったとしても、距離が合わないことがあります。スイングがしっかり噛み合っている時は、自分の距離感通りに打てるんだけど……。もう少しスイングの調整をする必要がありますね」

 また、今年から3日間競技から、4日間競技になったLIVゴルフだが、そのことで気持ちの持ち方が実際変わったのだという。

「なかなか興味深いテーマですね。3日間の時はスプリントのように、最初から全て攻めないといけなかった。毎日最高のプレーをしないといけないし、ボギーやダブルボギーを打つとかなり不利なんです。でも4日間となると、それほど致命的ではなくなる。多くの選手にとっては考え方が変わると思うけど、僕自身はメジャーに向けての準備という意味もあって、今でもスプリント感覚でプレーするようにしています。1番ホールから全力でいける状態を作りたい。3日間の大会では、その感覚を養うのに役立ってましたね」

「昨年の3日間大会の時の心構えは、今も保とうとしています。攻めるべきところは攻めるし、慎重になるところは慎重にプレーする。それはメジャーでも役立ってきました。3日間は“1打1打の重みがより大きく”、4日間は“総合的な粘り強さを試される感じ”。でもどちらにせよ、1番スコアが低い選手が勝つだけです」

 あと1ヶ月後には今季初のメジャー「マスターズ」を控えているが、デシャンボーはLIVゴルフでもメジャーでも、「スプリント感覚」で全力で優勝を狙いにいく。

 なお初日、4アンダーでトップに立ったのは、デシャンボーとジョン・ラーム、リー・ウエストウッド、リチャード・リーの4人。3アンダーで5位タイには7人が名前を連ねている。大混戦のセントーサGC。週末の戦いの行方に注目だ。

前週の「香港大会」に続く2連勝を狙うジョン・ラーム。
52歳のリー・ウエストウッドも、首位タイでホールアウト。今季から、元エースキャディのビリー・フォスターを再びキャディに採用している。

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