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今日より明日、明日より明後日……
1日1日成長を繰り返して、最終日のバック9で優勝を手繰り寄せる

Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe

6バーディ、1ボギーの65(5アンダー)をマークした中島啓太。

 「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」第1ラウンドを終えて、日本勢でトップに立ったのは、永野竜太郎と中島啓太で5アンダー。首位タイのキム・ヨンス、アンディ・サリバンのマークした7アンダーに2打差の6位タイでホールアウトした。

 今朝トップスタート(6時25分スタート)だった永野竜太郎は

「今日は3時半に起きました。昨晩は20時前後には寝たんじゃないですか。もう寝ないとヤバい!と思って。本当は7時間くらい寝たいので、そうなるとリミットは8時。昨日、川村(昌弘)と2時くらいから練習ラウンドする予定でしたけど、もう無理だと思って諦めました」

 開幕戦の「東建ホームメイトカップ」では優勝した今平周吾(20アンダー)に7打差の11位タイ、先週の「関西オープン」では、優勝した蝉川泰果(17アンダー)とは6打差の11アンダーで5位に入った永野。今シーズン好調の理由を問われると

「すごくリズム良く、いい感じのテンションを保ちつつ、ラウンドできている。ショットが安定しているのが大きい。今まではそこの不安要素が大きかったので、そのストレスがないのがリズムよく回れている理由かもしれない」

と語った。

 一方、中島啓太は

「ボギーが先行したが、焦ることなくしっかりバーディチャンスを作って、入ってくれた。すごく落ち着いたショットがたくさん打てたし、力みもなかったので、しっかりボールをコントロールできたと思う。最初は僕だけイーブンパーで、2人似置いていかれる感じがあったんですけど、18番のバーディをきっかけにいいリズムというか、自分もプレーしやすいと思った」

と語った。「東建ホームメイトカップ」参戦中に、突然アイアンの球筋がドローに変わってきたという中島だが、そのおかげで、グリーン上でのフックラインのイメージも出しやすくなってきたのだという。

「ドローにしようと思って変えたわけではなく、距離を合わせようと練習していたら、だんだんアイアンがドローボールになってきた。ドライバーもドローになりつつあり、あまり最近はフェードを打っていないですね」

 明日に向けて、課題を克服するとしたら「上りのスライスライン」だというが、今シーズンは、最終日のバック9に入って、尻上がりにスコアを伸ばしている印象を持つ。試合中にも修正した方がいいと感じれば、臆せずに修正しているが、

「試合中にやっていく中で成長できていると感じていますし、東建も関西オープンでも最終日のバック9に入ってから、スコアを伸ばしている感じなんですけど、あれが初日からきたらもっと早く優勝争いができていると思うので、最終日に向けてつないでいく気持ちでゴルフをしている。今日も上りのスライスラインのパットが不満だったが、それを明日は成長できると思うし、明日の課題は明後日克服、そうすれば最終日のバック9にはもっといいプレーができると思う」

 トップ10にはズラリとDPワールドツアーメンバーの名前が並ぶが、永野、中島、浅地洋祐(以上6位タイ)、金谷拓実、小田孔明、稲森佑貴、蝉川泰果、嘉数光倫(以上14位タイ)らも上位につけている。2日目以降、さらに上位に食い込む日本勢を期待したい。

前週の「関西オープン」で優勝した蝉川泰果は、4アンダーで14位タイ。

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