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「ニッカボッカ&ヒッコリークラブ」で日本のゴルフ発祥を偲ぶ

Text/Eiko Oizumi
Photo/Kenji Kobayashi

左から水巻善典、奥田靖己、井戸木鴻樹、倉本昌弘、室田 淳、牧野 裕、尾崎直道、芹澤信雄

日本最古のゴルフ場で
シニアプロがチャリティマッチ

コロナ禍のゴルフイベント100万円を医療団体へ寄付

神戸市ゴルフ協会会長の新免僖秀さん(左)から神戸市民病院機構企画財務課長の桑村佳孝さんにチャリティ金100万円が贈呈された。

今から約118年前、英国人のアーサー・ヘスケス・グルーム氏らが造り上げた日本最古のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」に日本を代表するシニアプロ8名が集結。医療従事者支援のためのチャリティイベント「神戸市医療従事者支援チャリティ・シニアプロ東西対抗懇親プロアマ」が開催された。

 集まったプロは、尾崎直道、芹澤信雄、牧野 裕、室田 淳(以上、関東チーム)、倉本昌弘、奥田靖己、水巻善典、井戸木鴻樹(以上、関西チーム)の8名で、日本のゴルフ発祥の地に思いを馳せながら、全員ニッカボッカスタイル(全て自前)で登場。また、クラブも開場当時に使われていたヒッコリークラブを使用し、現代の道具に比べて飛距離が出ず、打ちづらいながらも熱い戦いを繰り広げ、東西対抗戦を盛り上げた。

 結果は関西チームの勝利。関西メンバーの倉本昌弘は、同コースのメンバーでもあるが、「今回は有志での開催だったが、今後も続けたい」と語った。
 なお、今回集まった100万円は神戸市の医療団体に寄付された。

神戸GCのメンバーでもある倉本昌弘。
「神戸市医療従事者支援チャリティ・シニアプロ東西対抗懇親プロアマ」は関東VS関西で行なわれた。手前の尾崎直道は関東代表、奥田靖己は関西代表だ。
芹澤信雄も、パーリーゲイツのニッカボッカでバッチリ! キャディバッグは神戸GC特製の、昔ながらのサイズの軽量バッグを使用。
打ち慣れないヒッコリーのクラブでミスヒットする室田淳。そんな出来事も良い思い出に……。
1903年にイギリス人貿易商A.H.グルームによって六甲山上に造られた神戸GC。
コース造成当時、重機などはなく、3年かけて人力で完成させた。距離は短いものの、アップダウンが激しく、意外とタフなコースだ。

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