往時のアイテムだがら醸し出せるテイスト
古着でつくるヴィンテージスタイル
ヴィンテージなゴルフコーデを作るなら、往時のアイテムを使うのが一番。
輸入古着ショップをうまく活用すれば、こんなスタイルが完成する。
〝古着でゴルフ〟がスタイルを変える
リサイクルやリユース、フリマアプリが一般的となった現代でも、古着に抵抗がある御仁は少なくないだろう。
だが、ヴィンテージとはいかないまでも、輸入古着を上手に活用すれば、味わいのあるクラシックなゴルフスタイルが出来上がるのも事実。
左のコーディネートは雑誌や広告で活躍するスタイリストが組んだ古着を使用したゴルフスタイルだ。
「ゴルフのルーツを考えれば欧州、特に英国の古着を使うのが理想です。英国など欧州の古着を扱う専門店はありますが、価格はやや高め。スイングトップなどの象徴的なアイテム以外は、代用品を上手に使うのが安くお洒落にまとめるコツです。例えば右のパンツは乗馬用ジョッパーズ。同伴者とカブらず、ドレスコードもOK、古着でゴルフは大いにありです」
CLASSIC
「ヴィンテージなスタイルといってまず思い浮かべるのはタイドアップのクラシックな装い。今回のように往時のヴィンテージなアイテムを使うのが一番ですが、色味と素材に統一感をもたせるのとボトムスの丈感に気を使えば、リーズナブルな古着ならではのコーデになります」
ハンチング¥4,900+税、ジャケット¥15,900+税、ベスト¥9,900+税、ジョッパーパンツ¥27,900+税(すべてVintage問フォボス)、ポロシャツ¥4,800+税(Vintage問MWC)、シューズ¥39,000+税[編集部調べ]、グローブ¥2,500+税[編集部調べ](フットジョイ問アクシネット ジャパン インク)、その他 スタイリスト私物
ジョッパーズで仕上げるヒッコリー時代の装い
クラシックスタイルのヘッドウェアといえばハンチング。パッチワーク風のデザインは意外と汎用性あり。
ニッカボッカでも良いが、なければ七分丈パンツやこんなジョッパーズで代用。アーガイルソックスとWチップで仕上げ。
SPORT
クラシックスタイルから時計をやや進めた’60〜’70年代のスポーティなゴルフスタイルをイメージ。「アーノルド・パーマーが活躍していた時代をイメージしてみました。スイングトップとレタードニットなどヴィンテージを象徴するアイテムをコーデに取り込むのがポイントです」
キャスケット¥4,900+税、スイングトップ¥9,900+税、レタードニット¥19,900+税、タートルネックカットソー¥3,900+税、パンツ¥7,900+税、ソックス¥4,900+税(すべてVintage問フォボス)、シューズ¥98,000+税(フットジョイ1857問ボックス ゴルフ オブ アメリカ)、その他 スタイリスト私物
スイングトップが主役のスポーティなスタイル
クラシックスポーツの代名詞、スイングトップ。ゴルフやハンティングのためのデザインだけにスイングしやすい。
長リブと大胆なレタードデザインがいかにもヴィンテージなニットスタイル。インナーにはタートルを選択
RESORT
中折れハットにサングラスとハワイアンシャツで往年のリゾートスタイルが完成。「ハワイアンシャツは柄の色味が控え目なものを選ぶとボトムスが選びやすい。開襟シャツとグルカショーツで実は流行りのアイテムを押さえたコーディネートというのもポイントです」
ストローハット¥14,000+税、サングラス¥14,000+税、グルカショーツ¥4,900+税(すべてVintage問サンタモニカ表参道店)、アロハシャツ¥6,800+税(Vintage問メモ)、ソックス¥5,900+税(Vintage問フォボス)、グローブ¥2,500+税[編集部調べ](フットジョイ問アクシネット ジャパン インク)、その他 スタイリスト私物
ハワイが憧れだった時代のリゾートルック
リゾートスタイルの王道、ハワイアンシャツ。開襟シャツは近年の夏のトレンドアイテムでもあり、古さを感じさせない。
昨年の夏に人気を博したウエストの機構が独特なグルカショーツはミリタリーアイテム。やや長め丈が大人にマッチ。
ミュージアム級の逸品から通なノベルティグッズまで
ヴィンテージコレクターのお宝拝見!
生産数が少ないレアなアイテムから当時を思わせる販促品まで、ヴィンテージな魅力あふれるアイテムの蒐集家たちに自慢のコレクションを見せてもらった。
あのお店のバッグはオーダー殺到
今使用しているキャディバッグは「フーターズ」のロゴ入り。「フーターズがスポンサーとなった下部ツアーのデッドストックを数本見つけて使ってます」
タイガー・ウッズのバックアップパター
「S・キャメロン本人から直接購入した『GSS ニューポート2』はタイガーのために作られた5本のパターの内の1本。製品を証明する手紙もあります。売れないけど、1千万円ならお譲りします(笑)」
Mrパットペンドの真骨頂
「『ピン アイ2 アップサイドダウン』はバックフェース上部にパットペンドの刻印がある1982年製。実はこの年までV溝で、以降は角溝。現代でも使えるのです」
古いアンサーは現代化して所有
「’69〜71年製のアンサー、通称『KARSTEN CO』は名作ですが、現代のプレーに合わせてアリゾナのピンワークスにタングステンの内蔵やTR溝の加工を依頼してカスタムしてます」
「PAT.PEND.」入りアンサー2
’91〜’92年製の「アンサー2」もパットペンドの一本。こちらもピンワークスによるフェース面へのウェイト内蔵、フェースミーリングのTR溝のカスタム。¥95,000+税で販売されている。
ゴルフコースの古いバックタグ
’90年代のディズニーワールドGC(¥7,800+税)、旧いハワイ・コ オリナGC(¥6,800+税)などのコースのバッグタグは商品としてお店に展示。「プロアマ戦のタグも珍しいので集めています」
ピンのサンデーバッグ
カレッジゴルファー御用達ピンのスタンドの原型とも言うべきサンデーバッグ。「シンプルな形とピンのお膝元アリゾナのプリントが気に入っています」
ベルディングのキャディバッグ
オールレザーの重厚な「ベルディング」製バッグはVOXの佐々木氏から譲りうけたもの。「ロゴのデザインや素材から最初期のもの」
’80年代バートンはミントコンディション
「おそらく’80年代頃のもの。東のバートン、西のベルディングと称されたUS生産のモデルは非常につくりが良いです。これは使わずに保管しています」
メジャー大会の会場限定Tシャツ
メジャーの大会記念Tシャツはボディが「チャンピオン」製。「マスターズは’80年代製、全米オープンは1979年製、チャンピオンのタグから年代が分かります」
名作FJクラシックとその前身
廃番が決定した際にはプロが買いに走ったとされる革底の『FJクラシック』。「左はFJのロゴも付かないFJクラシックの前身のモデルで、右は表革でなく、あまり見かけないスエード仕様のFJクラシック」
ギアメーカーのナンバーフレーム
海外メーカーの取材で現地を訪れた際にエンプロイストアなどで購入。「撮影の小道具に使ったりします」
ゴルフボールのノベルティ
「キャロウェイ」の新作ボールのノベルティとして作られたであろうミニカー。ブリスターに入れたまま保管。
次に来るのはふわもこヘッドカバー!?
フリース地のような古いヘッドカバーはFWなどに現役で使用中。「ヘッドカバーはデザインは普遍的なものなので、こういうタイプがまた流行ったりするかも」
「スポルディング」の一目ぼれバッグ
サイズや形、素材感がお気に入り。これをモチーフに運営するECサイトでオリジナルバッグも製作。「バッグタグをアクセント」に。
※本企画はゴルフ誌「EVEN」に掲載されたものを再編集したものです。