Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe
昨年の東京オリンピックゴルフ・金メダリストで、 PGAツアーで7 勝を挙げているザンダー・シャウフェレが、2022 年 10 月 13日〜16 日に、アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)で開催される 「ZOZOチャンピオンシップ」への出場を決めたことを正式に発表した。シャウフェレに加え、PGAツアー3 勝のキャメロン・チャンプ、PGAツアー12 勝で、「全米プロ」チャンピオンのジェイソン・デイ、過去、DP ワールドツアーで総合優勝を飾ったこともあるトミー・フリートウッド、 PGAツアー5 勝で、来季のシード権を復活させたリッキー・ファウラーの出場も発表された。
「ZOZOチャンピオンシップ」のエグゼクティブ・ディレクターであるトラビス・スタイナーは、「この度、キャメロン・チャンプ、ジェイソン・デイ、トミー・フリートウッド、リッキー・ファウラーといった PGA TOUR のスーパースターと共に、ザンダー・シャウフェレが ZOZOチャンピオンシップ2022に彩りを添えてくれることを発表でき、嬉しく思います。彼らの存在とそのスター性が、世界レベルのゴルフを日本にお届けし、さらに本大会が築き上げている伝統にスポットライトを当ててくれることでしょう」と述べた。
●ザンダー・シャウフェレ
世界ランキング 5 位のシャウフェレは、 2022 年を輝かしい成績で飾っている。親友であり。 2020 年 「ZOZOチャンピオンシップ」のチャンピオン、パトリック・キャントレーとペアを組んだ 4 月の「チューリッヒクラシック」では 3 年ぶりに勝利し、PGAツアー 5 勝目を挙げた。またその後、「トラベラーズ選手権」と「ジェネシス・スコティッシュオープン」に連続出場し優勝を飾った。シャウフェレはこれまで ZOZO CHAMPIONSHIP に 3 度出場し、最高成績は 2019 年の 10 位タイ。父親はフランス人とドイツ人のハーフで、母親は台湾出身という 28 歳のアメリカ人のシャウフェレは、母方の祖父母が日本に住んでいることから日本とは強い繋がりがある。
シャウフェレは「子供の頃に祖父母を訪れた思い出から初年度の ZOZOチャンピオンシップに出場したこと、そしてもちろん東京オリンピック 2020 で金メダルを獲得したこともあり、私の日本への愛とリスペクトはとても深いです。日本は私と家族にとって特別な場所で、再び日本に戻り今秋の ZOZOチャンピオンシップに出場することをとても楽しみにしています。今年はとても良い一年となっているので、日本で優勝することが出来れば 2022 年を最高の形で締めくくれるのではと思います」と語った。
●キャメロン・チャンプ
2017 年にプロ転向したチャンプは、 PGAツアーで 3 勝。直近では、2021 年「
3M オープン」で優勝を挙げた。27 歳のチャンプは、
2020 年にシャーウッドカントリークラブで開催された「ZOZOチャンピオンシップ」に初出場し、 8 位タイ。本大会 2 度目の出場となる今年、初めてアコーディア・ゴルフ
習志野カントリークラブでその姿を見せることになる。
「ZOZOチャンピオンシップ」は、今秋のスケジュールの中で特に楽しみにしている大会です。シャーウッドで行なわれた 2020 年大会に出場しましたが、また日本に戻り、日本の文化を体験できることがとても楽しみです。日本には世界の中でも素晴らしいファンの方々がいますし、素晴らしいゴルフコースも多くあるので、その様な環境の中、アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブでプレーできることを楽しみにしています。年々出場選手のレベルが上がっている大会で、自分のベストのゴルフができればと思っています」
●ジェイソン・デイ
本大会 3 度目の出場。今季は「ファーマーズ・インシュランスオープン」で 3 位タイ。オーストラリア出身のデイは、2015 年の「
全米プロ」でメジャー1勝を挙げ、2016 年の「プレーヤーズ選手権」など、通算 12 勝を挙げている。
「ZOZOチャンピオンシップ に出場するため、数ヶ月後に日本を再訪できることをとても楽しみにしています。2019 年大会ではタイガー・ウッズが優勝を飾り、歴史を目の当たりにでき、忘れられない思い出になりました。アジアで大会があることはゴルフにとって良いことですし、世界の様々な場所のコースでプレーし、それぞれの文化に触れる機会があることは、選手としてありがたく思います。その中でも日本は最もお気に入りの場所の一つ。ZOZOチャンピオンシップで優勝できるよう頑張ります」
●リッキー・ファウラー
日本人である母方の祖父に由来して、ミドルネームが「ユタカ」のファウラーは、2015 年の「プレーヤーズ選手権」を含め、これまでに通算5 勝を挙げている。2020 〜2021 年の「
ZOZOチャンピオンシップに出場。2019 年「WMフェニックスオープン」以来、勝利から遠ざかっているが、3年ぶりの勝利を狙う。
「世界中の PGAツアーファンの皆様の前でプレー出来ることは素晴らしいことですが、私と家族にとって非常に大きな繋がりのある日本でプレー出来る機会を逃すわけにはいきません。日本で開催された ZOZOチャンピオンシップには昨年初めて出場しましたが、日本のファンの皆様の選手への温かい声援とサポートは一生忘れません。自分のルーツもある日本で、ZOZOチャンピオンシップで優勝出来れば最高ですね」
●トミー・フリートウッド
フリートウッドは 「ZOZOチャンピオンシップ」が 2019 年に初めて開催されて以降、毎年出場。昨年は7 位タイに入賞。DP ワールドツアー(欧州ツアー)通算5 勝。昨年は不調でシード権を落としながらも、今季は「全英オープン」「ジェネシス・スコティッシュオープン」で 4 位タイ、「全米プロ」で 5 位タイとトップ
10 に 6 回入り、2022〜2023年シーズンのシード権を獲得している。
賞金総額 1100 万ドルの「 ZOZOチャンピオンシップ」は出場選手 78 名により、予選カットなしで 4 ラウンドの競技が繰り広げられる。日本で唯一の PGAツアー公式大会である「 ZOZOチャンピオンシップ」は 2019 年に初開催され、タイガー・ウッズが松山英樹に3 打差をつけて優勝。サム・スニードの PGAツアー82 勝の記録に並んだ。今年の「ZOZOチャンピオンシップ」 には、 2021-22 年の フェデックスカップ・ランキング上位選手、日本ゴルフツアー機構(JGTO)賞金ランキング上位選手、2022 年「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」優勝者、そしてスポンサー推薦選手が出場する。これまで同様、本大会を通じて得られた収益の一部は、チャリティ団体に寄付。なお、今大会はJTGOと共同開催され、フェデックスカップ公式試合として 「ZOZOチャンピオンシップ」の優勝者には フェデックスカップポイント( 500 ポイント)が与えられる。
●ZOZO CHAMPIONSHIP HP : https://zozochampionship.com