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【ISPSアンバサダーインタビュー】ニッ ク・ファルド「プレーヤー目線で心理状況、ショットをわかりやすく解説したい! 」

ISPS Ambassador Interview

Nick Faldo
ニック·ファルド

©Getty Images

2009年に英国ウィンザー城でエリザベス女王から「ナイト(騎士)」の爵位を授与された。それ以来、「サー(Sir)」の称号を冠して呼ばれている。

プレーヤー目線で心理状況、ショットをわかりやすく解説したい!

メジャー6勝を挙げ、世界ランク1位に97週在位したイングランドの名手ニック・ファルド。

彼は現在ゴルフ中継の解説やジュニア育成に力を注いでいるが欧州最強だった男は今のゴルフをどう捉えているのだろうか?

©Getty Images

現在、米国CBSスポーツのゴルフ中継解説者としても活躍。左からファルド、ジム·ナンツ、ジャック·ニクラス。

18ホールをプレーするだけがゴルフじゃない。
もっと「時短ゴルフ」を楽しんでほしい!

優勝したコースの解説をするのは純粋に楽しい。
プレーヤーの精神状態を解説する上で自分の経験が役立っている。

©Getty Images

最近はテレビ解説も多くなりましたね。海外に住む日本人もファンが増えていますよ。

「それはうれしいね。基本的に僕は、プレーヤーがなぜこのプレーをしたのか、何を考えたことで目の前の結果が生じたのか、ということをわかりやすく解説するように心がけているんだ。プレーヤーたちの精神状態とか、感覚とかは、やっていた人間でないとわからない部分もありますからね。」

ご自身が優勝したコースを解説する気分はどんなものですか? 私も1989年と1990年のマスターズ連続優勝は、両方とも現地で取材していました。特に雨の中のプレーオフでの長いウイニングパットは未だに目に焼き付いています。

「プレッシャーの中で、オーガスタの最終日を戦ったのは、私にとっても忘れがたい経験。それはプレーヤーの精神状態などを解説する上で、とても役に立っています。優勝したコースをテレビで解説するのは、純粋に楽しいですよ。」

道具が進化し、オーガスタ·ナショナルも含め多くのコースが改造されています。今のゴルフと当時のゴルフはどこが一番違いますか?

「道具の進化ですね。特にドライバーが違います。ヘッドが大型化され、飛距離が伸びました。私の時代と平均50ヤードは違いますね。」

コース設計もされていますが、どんなことにこだわって設計していますか?

「ゴルフ場のタイプとして、競技に適した難しさを持ったコースと、リゾート地にあるような一般の方が楽しめるコースにわかれると思う。その両方の性質を持った、初心者でも楽しめて、上級者にも手ごたえのあるコースが理想ですね。」

子供の頃、マスターズのテレビ中継を観たのがゴルフを始めたキッカケだったと話されていましたよね?

「そうです。子供にゴルフを教えるにはまず基本が大事。姿勢やグリップ、スタンスとか。そうした基本を知りつつ、ゴルフを楽しめるような形を作りたいですね。」

©Getty Images

セントアンドリュースでの優勝も含め、全英オープンに3勝しているファルド。1990年はマスターズと全英オープンの2冠を達成した。

©Getty Images

2009年、ターンベリーで開催された全英オープンに出場したニック·ファルド。灯台を左前方に見ながら海越えのティーショットを放つ9番パー4(449ヤード)

4000人のジュニアを育成する「ファルドシリーズ」を運営。
世界で活躍できる子供たちを育てたい。

米国·欧州·アジアと全世界的に展開している「ファルドシリーズ」は1996年に発足。12歳~21歳までの男女アマチュアの大会で、毎年28ヶ国、38トーナメントが開催されている。写真は今年の1月に行なわれた「メジャーチャンピオンズ招待」。

世界的な傾向でもあるようですが、日本もゴルフ人口が減少傾向でそれに歯止めがかかりません。増加傾向に転じるための、何かいい方法はありませんか?

「ゴルフは時間がかかりすぎると思い込んでいる人が多いのですが、何も18ホールプレーすることばかりがゴルフじゃない。9ホールで終わってもいいし、もっと短い3ホールでもいい。もっと気軽に楽しめるものでなければ……。ゴルフ場側も我々も、そうした「時短ゴルフ」をしやすい環境を作るべきだと思いますよ。」

私はファルドさんより3歳下のアベレージゴルファーですが、最近飛距離が落ちてきました。どうしたらいいですか?

「私自身、トレーニングをしています。飛距離を落とさないためにはトレーニングしかないでしょう。」

解説している中で、日本のプロゴルファーをご覧になることも多いと思います。どんな印象をお持ちですか?

「松山(英樹)はスイングを変えて、とても良くなりましたね。トレーニングをしっかりやって、調整を積んで、さらに経験を重ねていくことでメジャー(優勝)のチャンスも広がると思います。」

ISPSインターナショナルアンバサダーですが、半田晴久会長の印象は?

「世界的な規模でゴルフに対する支援を行なっている姿勢に感銘を受けています。私も「ファルドシリーズ」という、4000人の子供たちを支援している事業を運営していますが、この事業にもぜひ、ご支援頂きたいですね!」

©Getty Images

ファルドの数々の優勝に貢献したスウェーデン出身の女性キャディ、ファニー·スネソン(左)。当時は女性キャディは稀で、しかも最初は英語での会話が難しかったのだそう。

Nick Faldo
ニック·ファルド

イングランド出身。1957年7月18日生まれ。
191cm、97kg。マスターズ3勝、全英オープン3勝でメジャー6勝を記録した名手。当時、クラブ契約はミズノで、ソリッドなアイアンショットに定評があった。世界ランク最高位1位で世界ゴルフ殿堂入りも果たしている。米ツアー9勝、欧州ツアー30勝。ライダーカップの欧州選抜代表チームのキャプテンも務めた。

Text / Junko Ogawa Photo / Getty Images

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