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【世界のゴルフ通信2020.5月】From Latin マスターズ出場12人目のアルゼンチンプレーヤー誕生

世界の各国ゴルフ情報の中から南米の話題をお届け!

マスターズ出場に出場する12人目のアルゼンチンプレーヤーが誕生し、周囲から期待が寄せられています。

第6回ラテンアメリカ・アマチュア選手権 優勝

アベル・ガレゴス

アルゼンチン出身の17歳。アルゼンチンではトップアマとして君臨。

ラテンアメリカの才能溢れる人材を発掘

ラテンアメリカ・アマチュア選手権(以下LAAC)は、南米大陸のアマチュア選手が競う大会で、創設から6年を経て実を結び始めている。

今年の1月中旬、第6回LAACがメキシコ・マヤコバのカメレオンGCで開催。

この大会は、南米、中米、メキシコおよびカリブ海諸国において、ゴルフ競技の成長を促進し関心を高めることを目的としているが、ゴルフ界で最も重要な3団体、マスターズ、R&Aおよび全米ゴルフ協会により2015年、LAACが創設された。

そしてそのお手本となっているのは、アジア太平洋アマチュア選手権(以下AAC)だ。

アジア太平洋地域においてのゴルフの発展と、数多くの意欲的なゴルファーが追随するような未来のヒーローを創造することであった(実際、松山英樹など数名が成功を収めている)。

LAACが成長の原動力

ある12年の市場調査によれば、南米には3億8900万人の人口、約600のゴルフコースがありながら、地元ゴルファーは21万人しかいない。

5千万の人口を有するスペインには、30万人のプレーヤーがおり、ゴルフコースの数は400を超えている。

これには、メキシコとカリブ海諸国を加えるべきである。

そこでは、ゴルフは、競技会よりも観光により強く結びついている商品になっている。

特にアンヘル・カブレラやカミロ・ビジェガス、ロレーナ・オチョアといった選手のおかげで、この15年で市場が成長し、ゴルフの潜在力が開花した。

LAACは、新たなアマチュア選手を支援・鼓舞し、彼らをプロの世界へ後押ししてくれるまたとない機会になっている。

メジャーチャンピオンのカブレラも祝福

今回、リゾート地のマヤコバで開催された第6回大会では、アルゼンチン人選手のアベル・ガレゴスが、同国人として初めて優勝を飾った。

この勝利によって、今年のマスターズとロイヤル・セント・ジョージズで開催される第149回全英オープンにも出場できることとなった。

全英アマ、全米アマの他、ウィングドフットで開催される全米オープンの最終予選の出場資格も含まれている。

LAACの最年少優勝は、16歳で16年大会に勝利したコスタリカ人のポール・シャプレだが、17歳のガレゴスはシャプレに次ぐ最年少優勝者だ。

ガレゴスの家は貧しく、ブエノスアイレスから2時間のところにある25デ・マヨという町の出身。

ラス・ムリタスという9ホールの小さなコースでゴルフを学んだが、マスターズに出場する12人目のアルゼンチン人で3人目のアルゼンチンアマチュアとなる。

07年全米オープンと09年マスターズで優勝したアルゼンチンゴルフ界のレジェンドであるアンヘル・カブレラは、最終ラウンドの後、ガレゴスに祝福のメッセージを送り、次のように付け加えた。

「マスターズで君を待っている。すばらしいトーナメントを楽しもう」

ガレゴスは「母国の名を最上位に掲げることができたことは、ボクにとって、計り知れないほど誇らしいことです。さらに多くのアルゼンチン人が、将来、この大会で優勝することを期待しています」と語っている。

Text/Isabel Trillo Amores

イサベル・トリロ・アモーレス(スペイン)

PGA・オブ・スペインのコミュニケーションディレクター。80年代後半からゴルフ取材を始め、その数は世界250試合以上。ゴルフのラジオ番組も手がける。

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