グリーン周りでトップ、ダフリが頻発し、ダボ、トリ…とスコアがまとまらないというあなたに贈る「アプローチ上達法」。
比嘉一貴プロが懇切丁寧に教えてくれた初心者でも簡単にベタピンに寄る技を2回に分けてお伝えしよう。
構えも打ち方もできるだけシンプルにしてベタピン!
僕は59度のSWを使います!
Kazuki Higa
比嘉一貴
フリー。1995年4月23日生まれ、26歳。158cm、70kg。B型。高校時代から宮里兄弟の父、優さんに師事。元ナショナルチームメンバー。2019年「RIZAP KBCオーガスタ」では26アンダーの大会新記録でツアー初優勝。昨年「ISPS HANDAコロナに喝!! チャリティレギュラートーナメント」で優勝。
Q:どちらの構えが正解?
まずはフェースのセットの仕方から。
ダフリ・トップの原因となるヘッドの不必要な回転をなくし、抜けをよくする構え、アナタならどっち?
1:トゥが浮く構え
トゥとは?…
フェースの下部の真ん中より先の部分
2:ヒールが浮く構え
ヒールとは?…
フェースの下部の真ん中よりネック寄りの部分
A「2のヒールを浮かして構える」が正解!
シャフトを立てて吊るように構えると、ヒール側が地面から浮くので、ネックが芝に絡まず、抜けがよくなる。
シャフトを寝かすように構えると、トゥ側が地面から浮く分、ネックが地面に接地し芝に絡みやすく、トップやダフリの原因になる。
法則1:使うクラブは54度・56度のウエッジが最適。PWや9番は使わない
フェースのトゥ側(先端)の方で ボールをとらえるようにすると、 ラフに絡まずにスムーズに振り抜ける。
キャリーとランは5対5のイメージで!
今回は、グリーン周りのどんなライからでも使いやすい「ピッチ&ラン」の打ち方をマスターしましょう。
仮にピンまでの距離が10ヤードだとしたら、5ヤード飛ばして5ヤードコロがすイメージを持ち、球の落とし所を決めること。
PWや9番アイアンだとランが出過ぎてしまうので、球を柔らかく上げられる54度~56度がオススメです。
そして、打つ前にソール全体を地面にベタっと着けずに、フェースのヒール部分を浮かして構えること。
ネック部に芝が絡まず、ヘッドがスムーズに動くので、トップやダフリを防げます。ラフから寄せる時にも有効です。
Q:パターのように打つは正解?
フェースのセットの仕方がわかったら、次はグリップと構え方。これで「打つ前のミス」がなくなり、トップやダフリが激減します。
A:正解!球は目の真下にセットしよう
できるだけ球の近くに立ち、前傾を浅くして手首を折らずに構えると、フェースのヒール側(ネック寄りの部分)が浮く。
前傾が深くなると球から体が遠く離れ、手首が折れてトゥ側が地面から浮く。
パターを握るようにし、できるだけ短く。「真っすぐ引いて、真っすぐ出す」というパターのストロークがしやすい握り方がコツ。
振り幅はできるだけ小さく。30ヤードくらいの距離でも、手の位置が、「テークバックでは右腰、フォローでは左腰」の高さを越えない振り幅が目安。
ハンドダウンで構えると、ネック部分が接地し、フェースの向きが変わりやすくなるので、トップやダフリが出やすい。
法則2:ハンドアップにしてクラブを吊り気味に構えよう
構えたら、打ち終わるまでグリップを緩めず、トップから切り返す時に打ち急がないこと。よどみなく終始一定のスピードで振るのがコツ。
Text/Eiko Oizumi Photo/Yoshitaka Watanabe Tournament/2020 Chiba Open