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【世界キテレツゴルフ図鑑 第20回】ヤギがキャディで報酬はピーナツ?「シルビーズバレー・ランチ&リンクス」

ヤギがキャディのコース発見!
報酬はピーナツ

キャディは人間がやるもの、という既成概念を覆すコースを米国オレゴン州で発見!
なんでも“ゴート・キャディプログラム”というヤギのキャディを育成するプログラムがあるのだという。

Silvies Valley Ranch & Links
シルビーズバレー・ランチ&リンクス(アメリカ)

©Seamus Golf

ヤギが装着している「ゴートゴルフバッグ」はヤギの体型や歩き方に合わせて、何度も試行錯誤を重ねながら作られた、シェイマス製のものだという。

©Seamus Golf

クラブを手渡すのは、ヤギ使いのおじさん。ヤギはクラブや飲み物、自分のピーナツを運搬する。

米国オレゴン州の高級リゾート「シルビーズバレー・ランチ&リンクス」には、個性的な〝キャディ〟が存在する。
6か月間、しっかりと「キャディプログラム」に従って訓練された、性格のよいヤギが、特製ゴルフバッグに入れたクラブを担ぎ、プレーヤーと一緒に歩くのだ。

このリゾートには、いくつかのコースとパットゴルフ場、7ホールの「マクバイ」と名付けられた、パー3とパー4のホールからなるコースがあるが、この「マクバイ」でのみ、ヤギのキャディをつけることができる。
2~8歳の若いヤギが、週に3~4日、1日に6時間ほどキャディ業務に従事しているが、全てのキャディは健康で、ワクチン接種しており、毎週メディカルチェックを受けているそうだ。
もちろん、キャディに与えるエサや水にも十分留意。水は新鮮なミネラルウォーターのみ。
報酬のピーナツも有機栽培で作られたものを与えている。

そして、チェック柄の高級ヘッドカバーで有名な、オレゴンに本社を置く「シェイマスゴルフ」が特製ゴルフバッグを作成。
そのバッグにクラブを6本、ボール1ダース、ティー、ドリンク6本、キャディ自身が報酬としてもらえるピーナツを入れ、プレーヤーとヤギ使いの男性とともにコースを歩く。
「マクバイ」はたった7ホールのコースだが、とてもアップダウンがきついため、人間のキャディでは体力的に厳しい。
そこでヤギキャディが起用されるようになった。

なお、これらのヤギキャディが引退したあとは、シルビーズリゾートのウェブサイト経由で、ヤギを引き取ることもできるという。

Text/Eiko Oizumi
Photo/Seamus Golf

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