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【LIVゴルフニュース】世界ランク80位台の最強ゴルファー ホアキン・ニーマンが開幕3試合で2勝と絶好調!マスターズと全米プロから特別招待

開幕3試合で2勝と絶好調!
「マスターズ」と「全米プロ」から特別招待

世界ランク80位台の最強ゴルファー
ホアキン・ニーマン

ホアキン・ニーマン(チリ)
1998年11月7日生まれ。183cm、69kg。PGAツアー2勝、欧州ツアー1勝、LIVゴルフ2勝。2018年プロ転向。米国選手を除いて、21歳を迎える前に米ツアーで優勝した3人目の選手(S・バレステロス、R・マキロイに次ぐ)になり、「プレジデンツカップ」にも出場。2022年9月からLIVゴルフ入り。今季は欧州ツアー「ISPS HANDAオーストラリアンオープン」でも優勝。長年のガールフレンドのクリスティーナと昨年結婚。2024年の第3戦「LIVゴルフ・ジェッダ(サウジアラビア)」で、すでに今季2勝目を飾ったホアキン・ニーマン。©LIV GOLF

LIVゴルフでは世界ランキングポイントを獲得できないのでかつてのトップランカーたちの順位は下がるばかり。
現在80位台のホアキン・ニーマンもその1人だ。
だが、LIVですでに2勝を飾り、欧州ツアーでも1勝。
2つのメジャーからも特別招待を受けている。
そんな彼の、昨今の強さの秘密を探る。

ドライバーからパターまでの「安定感」に定評
ドライバーの飛距離もさらにアップ!

細身ながら、平均飛距離は314.4ヤードで、LIVゴルフではブライソン・デシャンボーに次ぎ2位。©LIV GOLF
LIVゴルフポイントランキング1位のニーマン(左)と、今季LIVデビューを果たした2位のジョン・ラーム。©LIV GOLF
ゴム紐を引っ張りながら、体のバネを鍛えるニーマン。彼の飛距離やショット力は、トレーニングの賜物だ。©LIV GOLF
LIVゴルフに移籍してから、多くの自由時間が生まれ、練習がじっくり効果的にできていると語る。©LIV GOLF

世界を飛び回り世界ランクUPを目指す

2022年9月、LIVゴルフに移籍し、「トルクGC」のキャプテンとしても活躍中のホアキン・ニーマン。
今季は開幕戦の「マヤコバ大会(メキシコ)」と第3戦「ジェッダ大会(サウジアラビア)」で2勝の好成績を収め、現在、LIVゴルフポイントランキングで1位。
賞金でも第4戦の「香港大会」を終えて1位の906万2500ドル(約14億円)を獲得している。
今年LIVゴルフ入りを果たした、現在世界ランク3位のジョン・ラームは、ポイントランキングで2位につけているが、ニーマンとは約40ポイント差があり、賞金ランキングでは、2位のダスティン・ジョンソンに約6億円の差をつけている。

そんな彼の世界ランクは、現在84位。
以前は15位だったが、LIVゴルフ入りしてからは下降の一途を辿っている。
全メジャーに出場するには、世界ランキングでトップ50に入ることが必須。
LIVゴルフでは世界ランクポイントが付与されないため、アジアンツアーや、DPワールドツアーなどの出場が許された試合に参戦し、上位に食い込んでポイントを獲得するしかない。
ニーマンはポイント獲得に誰よりも意欲を見せ、昨年末に今シーズンがスタートしたDPワールドツアーの開幕2試合に出場。
初戦の「フォーティネット・オーストラリアPGA」で5位に入り、2戦目の「ISPS HANDAオーストラリアンオープン」では星野陸也をプレーオフで下し、優勝した。
この時、「全英オープン」の出場権も同時に獲得した。

また2024年1月には、DPワールドツアー「ヒーロー・ドバイデザートクラシック」で4位タイ、2月にはアジアンツアー「インターナショナルシリーズ・オマーン」で3位に入る健闘を見せた。
世界を股にかけた彼の活躍が評価され、オーガスタナショナルGCは、今年の「マスターズ」に彼を招待。
続いて「全米プロ」も彼に出場権を与えた。ドバイの試合で同組でプレーしたローリー・マキロイは、「彼は世界中を飛び回ってオーガスタに出るのに、あるいは招待を受けるに値するだけの成績を示してきたんだ」といい、他のどの選手よりも努力をしてきたと語っている。

今の時点で出場権のないメジャーは「全米オープン」だけだが、予選会に挑戦する予定だ。
しかし「マスターズ」や「全米プロ」で好成績を残せば、十分な世界ランキングポイントを獲得できるため、予選会に出場する必要がないかもしれない。

14歳から取り組み続けてきていることが向上

今年の好調について、ニーマン自身は「昨年末から好調が続いているが、このようなポジションにいながら、試合で勝つことは、プロになって以来、ずっと取り組んできたことだ」と語っている。
また、こうして好成績を残せる要因に、LIVゴルフに移籍したことも挙げている。
以前よりも時間に余裕が生まれ、じっくりと効率的に練習に打ち込むことができるからだ。
時間を有効に使い、試合で勝つことを目標に、トレーニングや練習を積んで準備をしっかり行なえるという。

「時間を賢く使えば、年間のスケジュールをしっかり立てることができる。いつ自宅に戻るのか、いつ練習できるのか、いつトーナメントに出るのかの計画を立てられるんだ」

また、自分の強みとして、ドライバーショットを挙げている。
最近、より遠くに飛ばすことができるようになり、しかも真っすぐ飛んでいるというのだ。
これが、もっと積極的に攻め、自分の強みを生かすためになくてはならないことだという。
他の選手に比べて、それが大きなアドバンテージであり、自分には他人と一線を画す資質が備わっていると自信を持っている。

その他、ティーからグリーンまで、非常に安定した球を打つことができると話しており、これこそが14歳からずっとコーチと一緒に取り組んできたことだと明かした。

ニーマンが、今年のメジャーでどのような活躍を見せるのか、楽しみである。

第3戦 ジェッダ(サウジアラビア)

 個人戦優勝
ホアキン・ニーマン

©LIV GOLF

 団体戦優勝
CRUSHERS GC

左からポール・ケーシー、アニルバン・ラヒリ、ブライソン・デシャンボー、チャールズ・ハウエルⅢ。©LIV GOLF

最終日に66をマークしたホアキン・ニーマンが、ルイ・ウーストハイゼン、シャール・シュワーツェルの南ア勢に4打差をつけ、通算17アンダーで優勝。
3戦目にして、今季2勝目を飾った。
「たぶん今が、僕のベストだと思う。今までこんなに絶好調なことはなかった」。
団体戦は、ブライソン・デシャンボー率いるクラッシャーズGCが優勝した。

第4戦 香港

個人戦優勝
エイブラハム・アンサー

©LIV GOLF

団体戦優勝
CRUSHERS GC

左からポール・ケーシー、ブライソン・デシャンボー、チャールズ・ハウエルⅢ、アニルバン・ラヒリ。©LIV GOLF

雨の降る香港GCで、キャメロン・スミス、ポール・ケーシー、エイブラハム・アンサーの3人によるプレーオフが行なわれ、アンサーがLIVゴルフ初優勝。
「大変だった。想像していたよりも遥かにストレスの多い試合になってしまった。でも最高の状態ではない中、勝てて誇りに思う」と語った。
団体戦は、クラッシャーズGCが2週連続優勝を達成。

第5戦マイアミ(アメリカ)

個人戦優勝
ディーン・バーメスター

©LIV GOLF

団体戦優勝
LEGION XⅢ

左からキーラン・ビンセント、ジョン・ラーム、ケイレブ・スラット、ティレル・ハットン。©LIV GOLF

南アフリカのディーン・バーメスターが、セルヒオ・ガルシアとの2ホールにわたるプレーオフの末、LIVゴルフ初優勝。
彼は、昨年末に南アフリカで開催されたDPワールドツアーで2勝しており、「自分のキャリアの中で、今が最高だ」と語った。
団体戦は、ジョン・ラーム率いるリージョンXⅢが今季2勝目を挙げた。

第6戦アデレード(豪州)

個人戦優勝
ブレンダン・スティール

©LIV GOLF

団体戦優勝
RIPPERS  GC

左からマーク・リーシュマン、キャメロン・スミス、マット・ジョーンズ、ルーカス・ハーバート。©LIV GOLF

リッパーズGCにとっては母国・豪州での開催となった「アデレード大会」。
個人戦でブレンダン・スティールがLIVゴルフ初優勝。
団体戦ではスティンガーGCとリッパーズGCとが初のプレーオフの末、豪州勢のリッパーズGCが勝利。
「信じられない! 夢が叶った」とキャプテンのC・スミスが語った。

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