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【ゴルフと私】第24回 半田晴久 ジャンボ尾崎が目指す、若者への指導をISPS HANDAが後押し

「ISPS HANDA・ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」でジュニアを指導するジャンボ尾崎。©GettyImages
ジャンボ尾崎(右)と、その指導を受ける原英莉花。©GettyImages
今年の「全米女子オープン」でメジャー2勝目を飾った笹生優花も、育成選手の一人だ。©USGA

2024年は、日本のゴルフ界にとって、歴史を飾る貴重な1年となることは、間違いないと思います。

なぜなら、女子ゴルフでは笹生優花選手が、2021年に続いて2度目の「全米女子オープン」に優勝。
それからわずか2ヶ月後に、古江彩佳選手が「アムンディ・エビアン選手権」に優勝と、1年間に2つのメジャー制覇を遂げたからです。

こんな、夢のような快挙を誰が想像したでしょうか。

これは、本人の努力や資質はもちろんですが、やはり、幼い頃からの指導が大きな影響を与えているのです。

それは、私が予備校(みすず学苑)を、47年間経営しているからです。
つまり若者の教育の大切さ、指導や育成の重要性を、誰よりもよく知っているからです。
端的な例を挙げると、世界最高峰のメジャー「全米女子オープン」を2度制覇した笹生選手は、すでに報道でご存じのように、「ISPS HANDA・ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の育成選手です。

このアカデミーは、通算113勝という、前人未踏の大記録を打ち立てた尾崎将司選手が、ゼロから立ち上げたゴルフ指導塾です。
ジャンボさんは、現役を退いた後、将来を担う若者を育成する、指導者の道を歩みました。
ただし、事業家ではない彼にとって、経営はいわば未知の世界です。
一方私は、プロゴルフトーナメントや、全国高等学校ゴルフ連盟などを支援し、優秀な若者を育てることが、日本のゴルフにとって最重要だと信じていました。
そこで、日本のプロゴルフの隆盛を築いた、彼の実績と経験を生かすべきだと思ったのです。
それもあって、ジャンボさんと話し合う機会を設け、彼が若手育成に情熱を持っていることを、知りました。
そして、資金的に苦労していることも知ったのです。
少年のような純粋さで、若者の育成を語る姿に、共鳴しました。
それで、必要な資金を提供する事を約束したのです。また、彼の経験や実績を、多方面で生かしてもらうために、所属契約(インターナショナル・アンバサダー契約)を結びました。
そして、ジャンボさんの意見もあり、「ISPS HANDA・ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」と名づけ、正式にスタートしたのです。

私の見立ては間違っていませんでした。
アカデミーには、ジャンボさんを慕い原英莉花選手、西郷真央選手、佐久間朱莉選手、リ・ハナ選手といった、有望な若者が集まり、笹生優花選手もその一人でした。

彼の的確な指導で、彼女たちの素質はみるみる開花しました。
笹生選手が1回目の「全米女子オープン」優勝で使用した、あのドライバーは、ジャンボさんのお下がりでした。
彼女は、そのスペックで、2度目の「全米女子オープン」にも勝利したのです。
また彼女は、事あるごとにアカデミーを訪れ、練習やトレーニングだけでなく、使用クラブの調整を、ジャンボさんのアドバイスでしてるそうです。
このエピ-ドを見ても、彼女が精神面と技術面を含め、いかにジャンボさんを信頼してるかの証でしょう。
アカデミーの生徒で、現在活躍している原英莉花選手、西郷真央選手、佐久間朱莉選手、といった生徒や、いずれ活躍すると思われる、中野麟太朗選手など、男子選手も嬉々として練習してるそうです。
やはり、若者には良き指導者が必要です。私の思いは間違ってなかったし、ジャンボさんとの出会いは、日本と世界のゴルフ界にとって、大きな影響を与える契機となったのです。

Photo/Yasuhiro Iwai、Eiko Oizumi、Getty Images

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