90年代は倉本昌弘のキャディとして米ツアーを転戦し、2000年、丸山茂樹の米ツアー本格参戦に際し、約2年間彼のエースキャディを務めたアイルランド出身のジュード・オライリー氏。今週のISPSハンダ・ワールドインビテーショナルでは、アイルランドのアマチュア、スチュワート・グレハンのバッグを担いでいる姿が見られた。
丸山のキャディを終えた後は、ヘンリク・ステンソンのバッグを担ぐこともあったが、現在ではキャディ業はやめ、アマチュアゴルファーをメンタル面、栄養面、コースマネージメント面などで指導したり、人工芝を使ってのミニコース造り、日本人TVクルーやカメラマンのアテンドとしてアイルランドだけでなく、ヨーロッパのゴルフ場取材の手配なども行なっているという。
「バッグを試合で担ぐのは久しぶりですね。今回、スチュワートのバッグを担ぎながら、コースマネージメントの考え方なども伝えました。僕が指導している選手が今回は2人出ていましたが、残念ながら2人とも予選落ちでした」
今週のフィールドは、ヨーロピアン・チャレンジツアーとレディース・ヨーロピアンツアーの選手が主に出場しているが、オライリー氏は世界最高峰のPGAツアーやヨーロピアンツアーでのキャディも経験しているので、間違いなく経験値ではどのキャディよりも上。同じく、パドレイグ・ハリントンやマット・ウォレスなど世界のトップランカーのバッグを担ぎ続けてきたデーブ・マクネイリー氏も会場を訪れているが、彼の息子がチャレンジツアーの選手のキャディを務めているため、その付き添いで来場していた。
長年に渡り、倉本昌弘、丸山茂樹など日本人選手の海外での活躍をサポートしてきたジュード・オライリー氏
アイルランドのアマチュア、スチュワート・グレハン(左)とキャディのオライリー氏(右)。