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【ゴルフと私】第11回 オリンピック選手や大谷翔平が与えてくれる「スポーツの力」

国際スポーツ振興協会・会長 半田晴久

©Getty Images

メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平。投手としても打者としても活躍する「二刀流」で有名。8月27日現在、ホームラン・ランキングのトップに立っており、日本だけでなく、全米から注目を浴びている。

©︎IGF

「東京オリンピック女子ゴルフ」のメダリストたち。左から銀メダルの稲見萌寧、金メダルのネリー・コルダ、銅メダルのリディア・コー。

スポーツには、人生を高め、人間を鍛え、希望を生み出す力があります。
また、人々を動かし、社会を変革する力があります。
さらに、人々を団結させ、世界中の地域社会に一体感をもたらします。
この信念こそが、ISPSの活動を支える柱になっているのです。  

これこそが、「スポーツの力」であり、「スポーツの価値」でもあります。
それを、日本だけでなく、世界に改めて認識させたのが、今夏の「東京五輪2020」といえるでしょう。

東京五輪は、開催までに様々なことがありました。
コロナ禍にあって、多くの政治家や、マスコミが「中止」の大合唱でした。
これに影響を受けた国民も、7割が開催反対の世論でした。
ところが、終わってみれば、7割近くが開催して良かったと、高く評価しました。
これは、いったい何だったのか。
それは、スポーツの価値や力を理解せず、コロナ騒ぎに便乗して、選挙目的や、政権批判の材料にしようとした、野党やメディアの功罪です。  

そんな、浅はかな人間を凌駕したのは、オリンピック選手たちでした。
彼らは純粋にスポーツに取り組み、あらゆる困難を乗り越え、周囲からの協力・支援を受け、その感謝の気持ちがプレーに表れました。
さすがに、世界のトップアスリート達でした。見る人を感動させ、元気と勇気を与えました。
これが、スポーツの価値、スポーツの力です。
それを、「復興五輪」や、「コロナに勝ったしるし印として」などの名目をつけるのは、五輪を利用する人たちの勝手な都合です。  

大谷選手の存在も同じです。
大谷はケガを恐れる素振りもみせず、常に全力プレーです。
しかも、甘い端正なマスクと礼儀正しい振る舞いで、全米の野球ファンの心を鷲づかみにしました。
そして、彼のすごいところは、「野球をやっていること」と言うところです。
その言葉は、この時点での、42号のホームランと、8勝というピッチャーと、盗塁王にもなるという、実績で裏付けられました。
この三つが、大リーグのトップだからこそ、この言葉が輝くのです。
大谷は、純粋に好きなスポーツに打ち込んでいる。それが、あらゆる人の心を打つのです。  

それは、ゴルフの女子金メダリスト、ネリー・コルダ選手の、「ゴルフは人を謙虚にさせる」の言葉でもわかります。
ネリー・コルダも、リディア・コーも、ISPSオーストラリア女子オープンの優勝者です。
2人とも素敵な女性です。人柄もゴルフも素晴らしく、ゴルフというスポーツに、真摯に向き合う中で磨かれた、輝くような人間性です。
これも、スポーツの価値や力と言えるのです。

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