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「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」
来春いよいよ、日欧ツアーが共同開催実施へ

Text/Eiko Oizumi
Photo/ISPS

左から選手会長で、ISPSアンバサダーの谷原秀人、ISPS半田晴久会長、JGTO青木功会長。

12月6日、都内ホテルで記者会見が行われ、日本ゴルフツアー機構(JGTO) とDPワールドツアー(欧州ツアー)による初の共催試合が実施されることが明らかになった。今年は、コロナ禍の影響でJGTOツアーが単独に同大会を茨城県のPGM石岡ゴルフクラブで開催。ISPSアンバサダーの桂川有人がツアー初優勝を飾ったが、同週にはスペインで「ISPS HANDAチャンピオンシップ」が開催され、パブロ・ララサバルが優勝していた。そして、いよいよ来年はDPワールドツアーメンバーたちが日本にやってくる。

「日欧共催の大会を必ずやる、ということで、中止ではなく、延期と言い続けてきた。欧州ツアーとは10年来の関係だが、こうしてようやく共催試合を実施できることになり、うれしい。最近の若手の活躍を見ていて、今後の日本男子が非常に楽しみ」(半田会長)

「日本の男子ゴルフ初のDPワールドツアーとの共催。これは私の目標でもあり、JGTOの目標でもある。この試合を通じて、国内の男子たちにもたくさんのことを学んでほしい。そして地の利を生かして、JGTOメンバーに勝ってほしいと思う」(青木 功)

 なお、開催日程は2023年4月20日(木)〜23日(日)、会場は茨城県のPGM石岡ゴルフクラブで開催される。賞金総額は200万ドル(約2億4000万円)。DPワールドツアーから83名、JGTO ツアーから41名、招待選手8名の合計132名で争われる。DPワールドツアーランキング、及びJGTOの賞金ランキング対象試合であり、優勝者は2023年シーズンの残り試合、及び以後2年間のDPワールドツアーの出場資格を獲得できる。

DPワールドツアーは、欧州を拠点に5大陸をまたにかけて行なわれる男子ツアーで、米国のPGAツアーに次ぐ規模のツアーだ。2021年11月、アラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置く港湾企業大手DPワールドをレビュラーツアーの新規冠スポンサーに迎え、2022年シーズンからヨーロピアンツアーという名称から、DPワールドツアーに名称変更している。今シーズンはすでに始まっており、川村昌弘、久常涼、金谷拓実が参戦中だ。

DPワールドツアー最高責任者のキース・ペリー氏は、

「私もDPツアーを代表して、その開催にこの上ない期待を寄せています。当ツアーは今年発足51周年ですが、奇しくも日本は51番目のツアー開催国。今年はDPワールドツアーとISPSハンダのパートナーシップ10周年にあたります。来年4月には当ツアーとJGTOが初の共同公認試合を日本で開催し、ISPSハンダとは新境地を拓くことになりますが、ISPS HANDAの画期的な3つの試合(北アイルランドで開催している「ISPS HANDAワールド招待」と先日、オーストラリアで開催したISPS HANDAオーストラリアンオープン、今大会の3つ)は、半田博士の多大なる協力とISPSハンダの啓蒙的な「スポーツの力」なくしては、実現不可能だったものです」 と語っている。

ISPS半田会長(左)とDPワールドツアー最高責任者のキース・ペリー氏。写真は、障害者ゴルフを30年以上支援してきた半田会長の功績を讃え、キース・ペリー氏が記念品を授与しているシーン。

また、ISPSといえば、障害者ゴルフの長年にわたるサポートでも世界的に知られており、DPワールドツアーでは今年からG4Dツアー(Golf for the disabled)を8試合開催しているが、来春の今大会では障害者のトップランキングのゴルファーたちをプロアマに招待する考えもあることを明かした。また将来的に、障害者ゴルファーの試合に賞金を出すことも検討中だという。

また、この記者会見に先立ち、JGTOの賞金ランキング上位3名がDPワールドツアーの2022〜2023年シーズンの出場資格を得ることが発表された。そして、DPワールドツアーのレース・トゥ・ドバイ・ランキングの上位10名が、2024年シーズンからPGAツアーの参戦資格を獲得することになった(既に出場資格のある選手に加えて)。日本と欧州、そして米国と、現在、ゴルフ界がグローバルに拡大し、垣根がなくなりつつある。

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