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「ISPS HANDAオーストラリアン女子オープン」
メジャーチャンピオン同士の戦いを制した
アシュリー・ブハイ

Text/Eiko Oizumi
Photo/Golf Australia

「ISPS HANDAオーストラリアン女子オープン」で優勝したアシュリー・ブハイ。

 3日目を終えて、シン・ジエが首位に立っていた「ISPS HANDAオーストラリアン女子オープン」。最終日・最終組は「全英女子オープン」チャンピオンのシン・ジエとアシュリー・ブハイ、「全米女子プロ」チャンピオンのハナ・グリーンという、メジャーチャンピオン同士の戦いとなったが、戦いを制したのは南アのアシュリー・ブハイだった。「全英女子オープン」と「オーストラリアン女子オープン」を2大会同年に優勝したのは、2011年ヤニ・ツェン以来12年ぶりのことである。

「16番を終えて、次のホールに行く時に私は首位タイに立っていたが、夫(キャディ)から、その時に何が起きても毎ショット、きちんと決断してからショットしてほしいと言われた。それを聞いて、自分のやるべきことをやり遂げられたの。それは全英女子オープンでもそうだったし、今日1日もそうだった。風が今日はトリッキーだったから、夫は私を落ち着かせてくれた。私が1打差でリードしていることがわかった時は、本当に心地よかったの。でもジエが18番で近くにつけた時、私はちょっとナーバスになっていた。そんな時、夫が私をうまくリードしてくれたわ」

 開催コースのあるサンドベルトエリアは、風が強く、地面が硬いため、グリーンで球が止まりづらい。特に最終日は午前中から風が吹き、難易度が増していたが、今年の「全英女子オープン」で優勝したブハイのゲームとの相性はよかったと言える。彼女自身もそのことは自覚しており、「コースはピュアで、コンディションも最高。残念ながら我々女子にとっては、スケジュール的にタイミングがいいとは言えないけど、それでもオーストラリアにやってきて戦いたいと思った。歴史ある試合だし、こうしたサンドベルトのコースでプレーできることは本当に最高の出来事だから」と語っている。

 ブハイは、オーストラリアにゴルフの試合で来たのは、13歳の時が初めてだったという。両親が飛行機に彼女を乗せ、オーストラリアに送り込んだそうだ。南アフリカから1人でオーストラリアに乗り込み、ジュニアの大会で優勝。その時以来、オーストラリアに戻ってくるのが好きなのだという。オーストラリアには大勢の南アフリカ人がいることもあり、いつも南アの友人や家族と過ごしている。彼女にとってはとても居心地の良い場所であるらしい。

 夫の妹がシドニーに住んでいるというブハイ。試合が終わった後は、シドニーに滞在した後で、「全英女子オープン」と「オーストラリアン女子オープン」の優勝カップを持って、南アフリカに帰るのを楽しみにしているという。

最終日、最終ホールで優勝が決まった瞬間のブハイ(左)。ハナ・グリーン(中央)やシン・ジエ(右から2番目)も祝福。
最終ホールでこのパットを決めていれば、プレーオフに持ち込めたシン・ジエ。だが、惜しくもパットを外し、ブハイの勝利が決まった。

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