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【世界キテレツゴルフ図鑑】ゴルフ場を分割するコロナの境界線「ゴルフクラブ・ブレーマー・シュヴァイツe.V.」

ゴルフ場を分割するコロナの境界線

日本は四方を海に囲まれた独立国家だが、欧米諸国では、国境、あるいは州境をまたいだ形でゴルフ場が広がっている場合がある。

ドイツのゴルフ場では、コース内でコロナルールが違う場合もあるようだ。

ゴルフクラブ・ブレーマー・シュヴァイツe.V. (ドイツ)

©Getty Images

ブレーメン州とニーダーザクセン州にまたがるように広がるこのコースでは、昨年のロックダウン中、左側のブレーメン州ではゴルフプレーOKだったが、右側のニーダーザクセン州では禁止されていた。

同じコース内で「ゴルフをしてもいいエリア」と「してはいけないエリア」があったら一体どうなるのだろうか?

昨年、特に春先は新型コロナウイルス感染拡大が深刻化し、ヨーロッパではあちこちで「ロックダウン」。ゴルフ場が閉鎖されることも多かった。だが、中には解釈・対応が厄介なケースもあったようである。 

これはドイツの「ゴルフクラブ・ブレーマー・シュヴァイツe・V・」のものだが、写真中央には、ツアーのギャラリーロープのように紅白のテープが張られている。
これは、左側がブレーメン州、右側がニーダーザクセン州であることを意味する境界線だ。昨年5月に撮影されたものだが、この当時、ドイツは州によってコロナに対する対処法がマチマチだったようで、ブレーメン州ではロックダウン中もゴルフはOKとしながら、隣のニーダーザクセン州では禁止。
ニーダーザクセン側に入ったボールをピックアップし、ブレーメン側でプレーする、という光景が見られたこともあった。

このように国境や州境が複雑に入り組んでいるエリアでは、コース内でルールが違うこともある。コロナが生んだ、厄介な事象の一つと言えるだろう。

Text/Eiko Oizumi Photo/Getty Images

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