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「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」
ルーカス・ハーバート優勝

Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe、ISPS

優勝したルーカス・ハーバート。左からISPSアンバサダーのマイク・ティンダル(ラグビーのレジェンド)、ISPS半田晴久会長、L・ハーバート、DPワールドツアーCEOのキース・ペリー氏、JGTO青木功会長、ISPSパトロンのエンダ・ケニー氏(元アイルランド首相)。

 第2ラウンドで、連続60台達成記録を16回とし、史上1位となった星野。第3ラウンドもまた好調なゴルフを見せ、5バーディ、1ボギーの66をマーク。連続60台の達成記録を17回と伸ばし、金谷拓実と同様、通算11アンダー、首位と2打差の4位タイで、最終日を迎える。

  大会前週はPGAツアー「RBCヘリテージ」に出場していた豪州のルーカス・ハーバートが、練習ラウンドなしのぶっつけ本番で臨んだ今大会で、アーロン・コッカリルとのプレーオフを制し、優勝。2021年「アイルランドオープン」以来のDPワールドツアー(以下欧州ツアー)3勝目、プロ入り4勝目を飾った。

「アマチュアでもプロになってからも、日本でプレーしたことはあるので、日本でのプレーは慣れているが、ここで優勝できて嬉しい。そしてISPSアンバサダーになった年に優勝できたことは素晴らしいこと。ISPSの活動は本当に素晴らしいと思うし、その一員としてプレーすることはとても光栄だ。今回の優勝は、オーストラリアにいるガンで闘病中の母に捧げたい」

 彼は現在、米国PGAツアーを主戦場としながら、欧州ツアーや豪州ツアーでもプレーする、ワールドワイドプレーヤー。今大会前の世界ランキングはフィールド最高位の59位で、練習ラウンドなしでも優勝できる実力を見せつけた。欧州ツアーの中でも、今大会のワールドランキングポイントは高めで、優勝者には19.2ポイントが与えられたため、世界ランキングで42位に浮上。世界のトップ50に入っていれば、どんなメジャーにも出場することができるだけに、今回の優勝はハーバートにとってかなり大きな勝利となった。また、欧州ツアーの「レース・トゥ・ドバイ」ランキングでも4位に浮上している。

「今週優勝したことで、オーストラリアの選手の中で1番ではないかもしれないが、最も強い選手の仲間入りを果たせたのではないかと思う。僕はグリーンが似合うので、マスターズで優勝したいが、贅沢は言わない。全米プロも控えているので、そこで優勝できれば嬉しい」

 タイガー・ウッズに憧れていたというハーバートだが、母国のヒーローは、アダム・スコットとジェイソン・デイ。豪州には彼らの他、数々のメジャーチャンピオンを輩出しているが、最近では2022年「全英オープン」でキャメロン・スミスが優勝したばかり。世界を股にかけて戦うハーバートも、母国の大先輩に続きメジャー制覇を狙える位置に十分近づいている。

 なお、ルーカスの母メレディスさんは、豪州で乳ガンと闘病中。少しでも母に生きる力、ガンと戦う力を与えたいと、母のためにも全力で戦っている。

 第2ラウンドで、連続60台達成記録を16回とし、史上1位となった星野。第3ラウンドもまた好調なゴルフを見せ、5バーディ、1ボギーの66をマーク。連続60台の達成記録を17回と伸ばし、金谷拓実と同様、通算11アンダー、首位と2打差の4位タイで、最終日を迎える。

アーロン・コッカリル(右)と2ホールのプレーオフの末、優勝したルーカス・ハーバート(左)。
日本人最上位は、岩田寛の4位タイ。6バーディ、1ボギーの65をマークし、日本人で唯一トップ10入りを果たした。

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